安丸良夫氏、ご逝去。

投稿者：鈴木小太郎 投稿日：2016年 4月 5日(火)11時56分23秒

昨日、安丸良夫氏が亡くなられたそうですね。

--------
　近世から近代の民衆思想研究などで知られる日本思想史研究者、安丸良夫（やすまる・よしお）一橋大名誉教授が４日、死去した。８１歳。葬儀は近親者で行い、後日、しのぶ会を開く。喪主は妻弥生（やよい）さん。
　富山県出身。京都大大学院博士課程修了。名城大助教授、一橋大助教授などを経て１９７７年同大学教授。早稲田大客員教授なども務めた。２月に交通事故に遭い、入院中だった。
　民衆の神社信仰などが、明治維新を経て国家神道へと大きく作り替えられ、組織化された過程などを論じた。また、明治維新前後の一揆や新興宗教が民衆意識をいかに反映していたかなどを考察。激動期の一般民衆の思考を描き出して、幅広く思想や歴史の研究者に影響を与えた。天皇制の本質を追究する「天皇と王権を考える」（岩波書店）シリーズの編集委員なども務めた。
　主な著書に「日本の近代化と民衆思想」「神々の明治維新」「出口なお」「近代天皇像の形成」など。

http://mainichi.jp/articles/20160405/k00/00m/060/011000c

私自身は安丸氏の思想的影響は全く受けていませんが、『神々の明治維新』を始め、安丸氏のいくつかの著作から多大な知識を得ており、特に今年に入って神仏分離・廃仏毀釈を検討し始めてからはこの掲示板でも安丸氏とその学説について頻繁に言及させていただきました。
お悔やみを申し上げます。