天気が良い。今朝は放射冷却でおよそ-15°cに冷え込む。昼過ぎスノーシューを履いて甲府沼の水源を訪ねる。
積雪期でないとブッシュが深く、行くことが困難。沼をぐるり巡ろうか、と歩き始めたが、面倒になり湖上を歩き、対岸に渡ってしまう。
湖上ではいつもは見えない風景が展開、白い雪の西吾妻山が美しい。
対岸の森の中に磐梯山の伏流水が湧き上がる小池がすぐに見つかる。
相当の水量が流れとなって甲府沼に注いでいる。20数年ぶりの水源の出会いにすっかり満足し、再び湖上を渡り、家に帰る。
甲府沼
カーティスクリークの庭づたい、カラマツ林の小道をたどれば1,2分で静かに清水をたたえた秘密の沼に出会える。
湖面に磐梯山を映しこみ、その美しさはたとえようもない。この神秘的な秘密の沼にも残念ながら無粋な名前がついている。
その名は甲府沼。村の古老のお話では、当時は鉱夫沼と呼ばれていたそうである。(国土地理院の思い込みによる地図の誤記)
水路がない谷地に失業した鉱夫たち(硫黄価格下落による沼尻硫黄鉱山閉山があった)が人夫として雇われ、長瀬川までの長い水路を掘った。
水路の完成により、水が捌け、湿地帯は狭まり、現在の沼が形作られたそうだ。
現在もその水路跡は残っているが、その後秋元集落の防火用水確保のために作られた小川の完成(現在、カーティスクリークの庭を流れる小川)
によって今では鉱夫たちの掘った水路にはまったく水の流れはない。