裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

ドストエフスキー

2009年07月17日 | 本を読む
昨夜、BShiで亀山郁夫、悲劇のロシア・前編を見る。珍しくも、ぐっとひきつけられ、釘付けになってしまう。番組はツァーリズム末期、暗く、深い絶望感に支配されたロシアを背景に創作されたドストエフスキーの作品を紹介するものであった。虐げられた人々、罪と罰、白痴、悪霊、そしてカラマーゾフの兄弟。ドストエフスキーの出会いは強烈であった。家に転がっていた本、兄弟の誰かが読んだ本、深夜何気なく手に取り、寝ながら読み始める。ぐんぐんひきつけられ、時間の経過も忘れ、気が付けば白々と夜は明けている、通学の電車の中でも、授業をサボり、キャンパスの芝生の上でも読み続け、そしてやっと読了。それほど夢中に、一気に読まされてしまった本、それは『虐げられた人々』であった。ドストエフスキーとの初めての強烈な出会い、18,9歳のころの出会いであった。それから罪と罰、カラマーゾフの兄弟、憑かれたように読み漁ることになる。
亀山郁夫に遥か遠い青春の埋もれ、忘れ去ってしまった何かを触発されてしまった・・・すぐにでも白痴を、悪霊を読んでみようと思う。すぐにでも本屋に飛んでゆこうと思う。田舎の本屋の文庫本の棚にも置いてあるだろう。
(あった・・・何度の引越しにも捨てられることなく。河出書房、昭和27年発行ドストエフスキー全集第3巻 虐げられた人々)
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