映画館で映画を観るのは何年ぶりだろうか?
前回観た映画はレ・ミゼラブル、ああ、もう3年の月日が経ってしまった・・・
今話題になっている映画オデッセイを3Dで観ようということに。
峠を越えて向った福島市の映画館、シニアー料金、3D用のメガネを購入しても2人でたった3000円。
観客は3組、6人のための上映、3D、大画面、大音響、大空間、なんと贅沢なことだ。
画面から飛散する物体に思わず首をすくめ、宇宙空間での救出劇に手に汗握り、初めて観る3Dの映像の臨場感、迫力に度肝を抜かれる。
だがオデッセイ(Odyssey)、承知しつつも素直に感動できず、不愉快、不満が残る映画であった。
原題はTHE MARTIAN、それをオデッセイ(Odyssey)、2001;A Space Odysseyを意識してつけただろうこの邦題、なんとも日本人のセンスの悪さを感じざるを得ない。
対局的な両映画、これではリドリー・スコットとキューブリック、意識、比較してはいけない作業をしてしまうではないか。
2001年宇宙の旅(2001;A Space Odyssey)、形而上学、更に神の領域まで高めた名画と荒唐無稽なこのSF映画と自然と比較してしまうではないか。
これではリドリー・スコットがあまりに可愛そう、と思う。
もう一つ、ハリウッド映画、この世界も興行成績を上げるため、チャイナマネーをこれほどあからさまに意識、計算に入れなければならないのか・・・
お若い方で、この手の映画お好きな方、知的好奇心旺盛な方、
1968年公開されたキューブリックの2001年宇宙の旅(2001: A SPACE ODYSSEY)ブルーレイディスクでご覧あれ。