昨日は8時前には家を出て那須に行った。那須にはよく出かけるが、山登りは初めての経験。
最近山歩きをしてない妻にちょうどいい茶臼岳を登った。
薄曇、登山には最適、ロープウエイを利用して山頂、峠の茶屋経由で下山、およそ2時間のハイキングを楽しんだ。だが・・・
火山とはいえ、あまりにも単調な、乏しい植生に残念ながら感動の少ない山歩きとなってしまい、なぜか富士山を連想してしまった。
夏の不毛なガラガラ砂礫の登山道、心和ます豊かな植生もなく、ただただ頂上目指しての単調な登り。
そんな登山道を多くの人がぞろぞろ列を作って登る、映像でよく目にするあの風景、私には到底理解できない。
何が何でも世界遺産登録、自然遺産がだめなら今度は文化遺産、その節操のなさ・・・
(世界遺産に登録されてからますます富士山嫌いになった気がする。この登録によって現状の新たな世界遺産登録行為そのものがばかばかしく感じられるようになってしまったし、悲しいかな新たな世界遺産そのものに興味がなくなってしまった。)
現状の富士山は登るに値しない山、遠くから眺めるだけでいい、と思うのだが。(これは山容だけの問題だけでない、オーバーユース、富士山の自然、人間、経済環境をも含めて)
茶臼岳から矛先がとんだ方向に行ってしまった、日本の象徴、富士をあまりけなすのはどうか、と思うので・・・
烈風吹きすさぶ厳冬の富士山に登った記憶がある。烏合の衆なし、商魂たくましい山小屋なし、これはまったく別物の富士山と褒めておこう。
(記憶の曖昧さ、確認のため古いアルバムを引っ張り出すことになってしまった)
冬富士山頂(測候所前にて昭和40年ごろか)頭痛で顔をしかめている