裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

久しぶりの白馬岳

2014年07月11日 | 歩く・登る

念願の白馬岳に登る。

改めて指折り数えればなんと38年ぶりの登山ということになる。

最愛のリーベ、この頂に立った回数は10回以上だろう。

今年はなんとしても登るぞ、7月初旬、梅雨の明けぬ前の白馬に登りたい、7月11日以降は予定がつまり時間が取れない、このところずっと天気予報とにらめっこ。

7月6日、

意を決する。大型台風が接近している、が明日出発。

7月7日

車で家を出る、夕刻猿倉着、 猿倉泊 夜半激しい雨、だが、明日はどんな雨でも登る覚悟決める。

7月8日

目覚めればなんと予想だにしなかった快晴。

5時20分猿倉発 6時40分大雪渓登り始める 8時40分ネブカッピラ 11時40分縦走路 12時10分白馬山荘着

ネブカッピラを過ぎたころから疲労感。 そして左足太股の筋肉のツリ始まる。 激しい筋肉の痛み、10歩歩いて倒れこみマッサージ、筋肉硬直し足、 曲げることできず。さらに右足も。だがここまできたら登るしかない。

足のコントロール利かず、小雪渓途中で安全確保のためアイゼン着装。苦しいのろのろした登高続く。すでに最後の登山者、後ろには誰もいない。濃い霧に包まれ夕暮れのように暗い。何が何でも登らなければならない。

幸運にも足のツリ、治まる。苦難の末やっと尾根に出る。ここまでくれば・・・

風雨によろよろしながら山荘着、すぐにビール、ウイスキー、元気取り戻す。今日の泊り客は5組10人、実に静かだ。夕食後8時就寝。

7月9日

激しい風雨の音に時々目覚める。部屋を明るくする稲妻しきり、明日はどうしよう。どうしても下山しなければならない。

5時30分朝食。山荘の人によれはシーズン前、まだ登山道の整備ができておらず、残雪で道を失い、さらに急斜面での滑落の危険性大、台風の接近もあり、まごまごしていると2、3日下山できず缶詰になってしまう。

すぐに大雪渓を下ったほうがいいという。これで鑓温泉、栂池への下山は消えた。

吹き飛ばされそうな風雨をついて山頂に立ち、旭岳の鞍部に足を伸ばした後、素直に忠告どおり大雪渓を使って下山した。

この時期あえて登った理由は明白、新鮮な高山植物に出会いたかった、キバナシャクナゲ、オヤマノエンドウ、そしてイワウメに出会いたかった。

その目的はすべて果たした。

体を鍛えなおし、またいつの日か白馬、雪倉、朝日岳の山旅を心行くまで楽しみたいとおもう。実現できることを心底願う

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