秋元湖沿いの小路を歩く。路上には栗のイガがたくさん落ちている。実り豊かな今年の秋。よく見れば食べ散らかした栗の実、犯人は猿だろうか? 果たしてすぐに猿の群れに出会う。ふさふさした長い冬毛、山の幸を飽食しているのであろう。穏やかな表情、いかにも幸せそうである。
庭で出るとガサガサと茅が音を立てる。ウサギ? ススキの上に張り出したシバグリの木を見上げればたくさんのイガが見える。栗の実が落ちて音をたてたと解る。今年は大豊作、一体どのくらい実をつけているのであろうか。リス、ノネズミは大喜びだろう。この栗はリスが植えた、(栗の実をここに埋めたものが発芽、成長したのであろう)いわば祖先の遺産。リスには栗の実を存分食べる権利がある。ほんの少し人間もおすそ分けにあずかろう。(庭にて)
ふと目をやった庭に小さな野鳥が数羽来ている。よく見ると実に仕草がかわいい。何かに驚き飛び上がったり、じっとこちらをつぶらな瞳で見つめたり、まだ黄色いくちばしで芝生の中の餌をついばんだり・・・
ホオジロの幼鳥だろうか?
ホオジロの幼鳥だろうか?
ブッドレアが咲き始めた。まだこの花の蜜を求めるアゲハチョウは姿を見せない。今日はホシミスジが庭で舞っている。
うれしいことに今年もようやく昨夜庭に数匹のホタルが舞い始めた。これから数を増すことだろう。
うれしいことに今年もようやく昨夜庭に数匹のホタルが舞い始めた。これから数を増すことだろう。
曇天、雨はない。イチモンジチョウが舞っている。しばらくしてハウチワカエデにとまる。満開のノバラにきたのであろうか。
今年はチョウの集まるバタフライブッシュ、ブッドレアを4本植えた。すでに小さいつぼみが見える。たくさんのチョウが舞う庭、蜜を求めて多くのチョウが飛来する庭、とてもいいものだろう・・・
今年はチョウの集まるバタフライブッシュ、ブッドレアを4本植えた。すでに小さいつぼみが見える。たくさんのチョウが舞う庭、蜜を求めて多くのチョウが飛来する庭、とてもいいものだろう・・・
カーティスクリークの庭を流れる小川にはトンボが多い。今の季節はオオカワトンボ。ヒラヒラと飛び回っているこの季節は短い。間もなくハグロトンボ、オニヤンマ、そしてアキアカネ・・・季節と共にトンボもうつろう。下のトンボも羽が透明タイプのオオカワトンボだろうか???
朝から雨。ホスタの上にエゾハルゼミを見つける。今朝羽化したのであろう。気温低く、さらに雨が降り出している。なんと運の悪い、かわいそうなセミだろうか。これから明るいカラッとした初夏の日差しの下、自由に飛び回れるできるだけ多くの時を与えてやりたい。
裏磐梯の梅雨入りはいつごろだろうか。
裏磐梯の梅雨入りはいつごろだろうか。
田植えの終わった整然とした田んぼ、その中を二羽のシラサギが静かに歩んでいる。コサギだろうか? 実に穏やかな、音を感じさせない優美な風景。
実際は交通量の多いにぎやかなR49の脇の田んぼ。信号赤。信号待ちの車の中からふと見た一瞬の風景である。
実際は交通量の多いにぎやかなR49の脇の田んぼ。信号赤。信号待ちの車の中からふと見た一瞬の風景である。
一日庭仕事。何か動く物、モソモソとデッキの下にもぐりこむ動物、覗き見れば、それは最近はあまり見かけなくなったタヌキであった。しばらくすると庭をゆっくり横切り、森の中に消えていった。なにか驚かしてやろうかと思うほど、ふてぶてしい。人間をまったく恐れないこんな野生動物と遭遇するのは気持ちの良いものでない。
暖かい日差しいっぱいの庭に出るのはとても楽しい。宿根草の芽吹きを探す。シュンランのつぼみを探す。近くのヤブの中でガサガサと動く物あり。目を凝らせばそれはノウサギ。すぐ近くなのにこちらを見ながら青葉を食べている。夜行性のウサギにしては大胆、無防備。昼間ノウサギを近くで見るのは最近珍しい事である。もうすっかり夏毛に生え変わっている。
庭に出ると、ビィビィービィビィーと鳥の声がする。あたりを見回す。小川のそばの潅木にキビタキがとまり、こちらを見ている。鳴き声はキビタキの地鳴きだった。キビタキは恐れず、しばらくの間、私を意識しながら庭を飛び回っていた。ありえないことだが、その飛翔は今年もどうぞよろしくというキビタキの挨拶・・・と思えてならない。それは単なる羽虫をフライイングキャッチしているキビタキの捕食行動なのであろうけれども。
ようやく青空が広がり、陽光燦々暖かい。一日庭仕事。汗をかく。ツルバラの誘引、去年伸びた枝の半分は寒さに耐えずことができず、枯れ込んでしまっている。ノアゼット、ティーはとくに寒さに弱い。毎年のこと、解っているのであるが、とても悲しい。Mme. Alfred Carriere の枝をひとまとめにしている紐を解いているとハラハラと散るものがある。脚立から降り、地面を見るとそれは蝶、死んだルリタテハであった。越冬に選んだバラの枝の束の中が良くなかったのであろうか、枯れたカリエールの枝と共に蝶は死んでしまった。タテハチョウの仲間は成虫で越冬する。数日前に元気で飛んでいたアカタテハは無事越冬、生き残ることができたのであったが。
今日もとても暖かい。勢いよくカーテンを開ける。しまった。黒い鳥が庭から飛び立つ。幸いな事に鳥は森の縁の草原に降り、餌を探し始めた。静かに窓辺のビノキュラーを目に当てる。やはり・・・それはクロツグミだった。森中に響き渡るクロツグミの歌声はまだ聴いていない。が、もうその季節はすぐそこに来ていたのだ。クロツグミ、アカハラ、キビタキ、そしてオオルリ。東南アジアの森から続々すばらしい夏のシンガー達が磐梯高原にやってくる、スペシャルゲストがやってくる・・・(クロツグミ 写真中央に ボケボケ やっと確認できる)
秋元湖の対岸遥か遠く、岸辺に浮かぶハクチョウ、一家族、五羽。シベリアに帰る途中に立ち寄ったのであろうか。それとも集合地に向かう途中なのであろうか?家族の中に何か問題を抱えているのであろうか?あるいは?・・・この時期ちょっと気になる。
磐梯高原では見ることができないオオハクチョウ、いつも見ているコハクチョウよりだいぶ大きい。日本に渡来する最も大きい渡り鳥の一つ、体重およそ10kg、とても迫力がある。ここは郡山の田んぼ、渡りの途中であろうか?無事戻ってほしい。