生身の人間ですから時々人は乱れます。そんな自分の心を観て、あーあ、これではいけない、とも思います。入院する程ではなく、日常生活で、この軽い錯乱がもし無ければ、人の人格障害はもっとひどいものになりますが、案外、人は日々の小さな錯乱の意味をしりません。恋人の錯乱、愛する家族の心の乱れ、友人、知人の荒れ様に驚かないようにしましょう。錯乱は人格形成にきわめて良い働きをしています。心理療法理論の中での<暗い感情の領域>で一番難しいこの錯乱について思索していきます。錯乱は人生における嫌なものではなく、とても大切な精神現象です。錯乱をしない人は健全な人間とは言えません。:<心のみだれ:196-1>:
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