人々は誰でも、それなりに幸福になりたい、と一生懸命生きています。しかし、現実の生活では、その幸福追求のあまり権利と義務のバランスを考えている人は、私を含め、そう沢山いないものです。人間の種の保存の本能は自分を中心に考えるように出来ていますので、この意識を教育の過程で受けて初めて、そのバランスの重要性を考えるものです。ですから、時々、日常生活で、ストレスがたまった時に、待てよ、このストレスは自分が権利のみを主張し義務を怠った為に、周囲から嫌われたことによるストレスかもしれない、と反省する必要があるのです。権利と義務のバランスをとても上手に書いた言葉(DSM)がありますので参考にして下さい。対人関係の障害かな、と洞察したセラピストは次の理論を考えていくでしょう。「他者からの特別な好意を当然なこととして期待し、それに対するお返しは考えない。意のままにならなかった時の驚きと怒り」の程度を観察し、他者分析をしながら、その人が世間で幸福に生きていけるように、この理論から照らした対処をしていくことでしょう。この対人関係の障害、と呼ばれている視点を今日を含めて4回、解説していきます。
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