五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

答えと応え

2014年11月15日 | 第2章 五感と体感
自分の性格を自分で説明するのは、なかなか難しいものです。
自分が思い込んでいるセルフイメージは、他者が見るものとちょっと違うかもしれません。
とはいえ、いちいち、他者が自分の事を何と思って見ているかを気にしていたら苦痛を感じてしまいます。

自分自身が意識して抑えている心の情動と自分自身が無意識に外に表わしている言動や思考、感情が、案外他者から見える自分の真実だったりする場合もありそうです。
でも、他者から言われる筋合いは無いし、指摘したところで互いが不快な思いをすることを自他共に解っているからこそ、大人になればなるほど、自分と他者の問題を分けながら、上手く世間との付き合っていくことで、自分のバランスも取れていくのです。
ところが、上手にかわしたり、明るい方向に解釈したりすることができれば、ストレスも溜まりませんが、相手の傾向に取り込まれて自責の念に駆られたり、罪悪感を持ってしまったら、どんどんと負の方向に自分の心身を陥らせてしまいます。

自分の陽と陰のバランスを無意識に取ろうとするときに表れる防衛機制の現象に気付くことで、相手の抑圧の傾向に取り込まれることから逃れることもできるように思います。

他者の防衛機制に反応することで、問題がややこしくなりそうでしたら、応えないことも答えの一つでありましょう。

自分の内に答えがあります。つまり、自分の生まれてから今日までの生育史の中に自分自身が生き延びてゆくヒントが隠されているのです。
他者と世間に唾を吐くことで本当に自分に平安が訪れるか否か、それを自問自答できて初めて自分の内に光が見えてくるものかもしれません。

「応える事」と「答える事」の違いを自分の中で整理しておくこともちょっとしたコツかもしれません。

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第29回 正麩糊で仕立てた表装・表導会表装作品展「50展(ごうまるてん)」11月9日~15日土曜日
有楽町 交通会館ギャラリー1F「パールルーム」にて開催中。

お近くに行かれましたら、ふらりとお寄りくださいませ。
私は、お江戸日本橋の浮世絵を掛け軸にいたしました。


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