五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

光と闇と受胎告知

2014年11月29日 | 第2章 五感と体感
いよいよ年末の大イベント、待降節です。キリスト教では、クリスマスの四週前の日曜日からキリスト降誕を待つ体制に入ります。
冬至に向かい、どんどんと日が短くなっていく時期に比例して静かにその時を待つのです。

その季節の真っただ中に、東大寺修二会のメンバー「練行衆」の氏名が発表されます。

毎年変わらぬ行事を過ごすことは、私の生きている証であり、自分がその時を生きているという確認と確信にも繋がります。

降誕前夜では、蝋燭の火を灯し、闇から光への確信を儀式で体感します。
冬至は闇であり、そこから夏至に向けて明るくなることを祝う儀式は、キリスト降誕という象徴とミトラス「太陽神」という象徴が強く深く重なっています。

αからΩへ。闇から光へ。

ギリシャ神話の神々は、壮大な宇宙を駆け巡り、又は地球の森羅万象に意味をもたらし、神々に人の性格や傾向、感情という個性を覆うことなく投影させています。

受胎告知されたマリアの心の内は、混乱と迷いと戸惑いの渦であったことでしょう。
人に与えられた不安の感情を象徴的に捉えているのが受胎告知であるように私は捉えています。
身に覚えの無い受胎告知云う理不尽な通告をどのように治めていくか。
私は聖母マリアが心に留まり、冷静に思いを巡らす自制心は、人に与えられた生き抜く力でもあるように思っています。

正直に自分を表わしたがゆえに身を滅ぼすことのほうが多い人間界。

「自分を正直に出すこと」と「受容しながら自制していくこと」のバランスの取り方は、人に与えられたテーマでもありましょう。

待降節に入り、明る過ぎる街のイルミネーションに眩しさを感じつつ、ミトラスの神と聖母マリアが同一あることは、とても意味深いことだと、改めて思うのでありました。

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