五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

審美の眼を養う

2014年04月28日 | 第2章 五感と体感
世田谷美術館区民ギャラリーでの「江戸表具を愛する会」が昨日無事終了しました。

大勢の方にいらしていただき、感謝申し上げます。
なお、SNSでのお付き合いをしている皆様、色々な媒体を使ってお知らせくださり、心から嬉しく思っています。
この場を借りてお礼を申し上げます。

作品展は私自身、技術や知識を学ぶ絶好の機会です。
表具師、技能士の皆様との語らいの中で、勉強なることが沢山あり、広々とした展示室の空間も心安らぎ、今年に入ってから全力投球してきた心身にのんびりとしたそよ風が吹いてきたような思いで展覧会期間を過ごしました。

日本の伝統的な設えには欠かすことのできない床の間文化は、住まい方が変わっても、伝統的な文化として継承され、現代の私達の生活の素地になっていることは間違いありません。

作品を活かすための表具は、茶の湯の世界で侘び寂を表わすものであると同時に、貴族文化の雅さを表わすものでもありました。もちろん、武将の権威を表わす為のものでもありました。そして仏の尊さを表現するものでもありました。
そうであるからゆえ、
それぞれの好みには差異がありますが、個人の暮らしぶりや思想から醸し出す好みが直に見えてくるものでもあり、遊びといえども真剣勝負の審美眼を問われるものでもあったのです。

かつては、真剣勝負の審美眼を持つ人が、見る目を養い、職人を育ててきたわけです。

審美の眼を養うためには、養う養育が必要です。どんなにお金持ちになっても審美の眼を短期間で学び取ることはできません。

死ぬまで養い続けていたいと願う私は、お金も地位もありませんが、しかるべきところに足を運び、しかるべき環境に身を置くことで養う訓練ができる現代の環境に有難さを感じています。

出歩くことに相応しい季節、しかるべき場所で審美の眼を養いつつ、修業と修行を続けてまいろうと、ワクワクしております。

それは稽古であるかもしれないし、修業であるかもしれませんが、ともかく身の丈の中で粛々とやり続けていれば、新たに見えてくるものに喜びの感情は必ず湧いてきます。それを楽しみに、続けてゆきたいものです。

☆☆
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