五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

虚実と真実

2014年04月10日 | 第2章 五感と体感
「虚と真」は表裏一体だな、と事あるごとに思います。

その人が「まことである」と云えば、聞く側は、それを否定せず肯定せず、その人の発する言葉をまず受け容れることから傾聴は始まります。

心理学者のカールロジャーズの理論を借りて云うならば、その人が真だと思っているものはその人にとっての真実となるのです。もし、意識的に嘘をついているのであれば、嘘をつく必要がある本人の状態そのものがその人のリアリティであり真実となります。

自分が「真である」と思っていることには、必ず真であるべき意味があります。

この場合の「意味」は、裏付けです。

私は物心ついた頃からの長い期間、闇に恐怖を感じて過ごしていましたが、闇の恐怖を否定も肯定もせず聴いてくれる人が現れてから暫くすると闇が恐怖であるという概念がいつしか自分の概念から外れていました。

「闇は恐怖」という私のリアリティ=真実は、他者に理解されるものではありません。

自分が見えている世界は、自分にとっての真実であることを意識してみると、他者の理解不能な思考と行動もその人の真実であることが理解できてくるかもしれません。

否定も肯定もせず聴くことは、解決の始まりです。

☆☆
4月22日(火曜日14時~)~27日(日曜日)世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」の作品展を行います。新緑の季節、砧公園をお散歩がてら、ぜひ!


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