五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

乱世生き抜く黒田官兵衛

2014年04月07日 | 第2章 五感と体感
私の幼い頃は、テレビの前で眉間に皺寄せて、チャンバラを見入っていたそうです。4,5歳まではお人形遊びの記憶が全く無く、プラスチックの刀を差して、切り役、切られ役を一人でこなし、お布団の上にバタリと倒れる一人遊びをしていたことは鮮明に覚えています。幼稚園に入ってからは女の子の友達も増え、リカちゃんやサリーちゃんでおままごとをして遊び、妄想が興じて、引き出物の観音開きの箱を人形ハウスに仕立て上げ、愉しんでいたことを懐かしく思います。

そんなことを思い出してみると、袴に刀、いや、扇を差すような習い事をしたり、筆だけでは飽き足らず、のこぎりや金槌を使う日々を未だに送っていることは、自分の人生の流れで不思議なことではなさそうです(笑)

昨晩も大河ドラマ「軍師黒田官兵衛」を観、乱世の世の中、自分がどちらを選んで生き延びるかを迫られるシーンに、またもや眉間に皺寄せ?興味深く拝見しました。

自分の選択にあたり、何を柱にするか。

その柱を揺らがずに生き延びることは、かなりの思索家でなくては無理であるように思います。
搾取的に生き延びることを選択したり、本心を悟られまいとしながら生き延びようとしたりするわけですが、人の本性というのは、生き死にがかかる瞬間、そうそう取りつくろう事はでいないようにも思います。
昨日は自分に義を尽くしながらも正直に生き抜く方法は無いか、と、官兵衛が苦しむシーンが印象的でした。

今回の大河は、それぞれの登場人物の思惑を表情で表わすこと、つまり抑制と抑圧を同時に表現することを求められている様な難しさがあるように思いながら観ています。役者さんの技量が試され、成長も愉しみな大河です。

これから高山右近との出会いにより、黒田官兵衛の心にもう一つの柱をもたらしていきます。その柱が彼をどう生き抜きさせていくか。今後の脚本と役者さんの役作りを楽しみにしています。

私が生きているこの時代にも、地球上では諸々の戦いが継続して行われています。

自分が生き抜くために必要なのは刀なのか扇なのか、よくよく考えるべし、と、考えながら生き抜いてゆきたいものだと、つらつら思う休日の宵でございました。

☆☆
4月22日(火曜日14時~)~27日(日曜日)世田谷美術館区民ギャラリーにて「江戸表具を愛する会」の作品展を行います。新緑の季節、砧公園をお散歩がてら、ぜひ!


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