五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

今年の旅は吉野で〆

2013年12月27日 | 第2章 五感と体感
今年も日本国内の旅を満喫しました。

車で隈なく日本を巡る旅をするのが夢ですが、今のところ叶いそうもありません。なので、行きたい場所に優先順位をつけて、可能な限り旅を実行しています。
でも、その優先順位にはかなりの偏りがあり、どうしても伊吹山から西方面へと気持が傾きがちです。
京都や奈良も毎年外すことのできない場所なので、ついついそのあたりに資金投入してしまい、それでも同じところに行かないと落ち着かないというのが私のここ12,3年の旅の傾向となっています。

毎年数回訪れる奈良や京都もまだまだ行っていないところも多く、旅を中心に生活できるのなら京都や奈良に住んだ方が効率が良いと思いを巡らすほどです。

東日本大震災以降、東北を訪れる機会も増えました。
縄文からの歴史の深さから、まとうものを感じず、そこから無垢で顕わなものを感じるようにもなり、訪れれば訪れるほど魅力を感じるようになりました。

そのうえ、能楽は、自分の旅を広げます。

昨日鑑賞した国栖(くず)は、壬申の乱で吉野の清見原の逃れた天武天皇のお話です。
流星を見た吉野に住む老夫婦が、高貴な人がやってきた印だと思い、逃れてきた天武天皇を匿い助ける内容なのですが、まるでキリスト生誕のようなお話です。
天武天皇と天智天皇の権力争いの中、妻である持統天皇とともに天武天皇は吉野に籠ります。舞台の吉野川の上流清見原は、風光明媚な渓谷です。そこに天武と持統は、何度も行幸しているのです。

今年は、6月に吉野を巡り、清見原に立つことができました。国栖を観ながら、歴史を学ぶメンバーと楽しい旅を実行できたことを改めて感謝しました。

清見原に現れる天女と大権現が実は老夫婦であったのかどうかは解りませんが、壮大な舞台を夢見心地で拝見出来たことに、さい先良い予感を勝手にこじつけ、観能納めとさせていただきました。

来年も歴史の妄想を愉しみながら、色々な形の旅を実現していきたいものです。



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