五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

職業が性格をつくる

2013年11月16日 | 第2章 五感と体感
先日、私の師である心理学の植村先生と報告を兼ねあれこれと話をしている中で、「職業が性格をつくる」という言葉が出てきました。

確かに、職業が長年かけて分化し。自分の傾向を作っていることは解りますが、なるほど自分のものとして、固有のものとしての傾向が身についていったとしたら、それを性格と言っても良いのか。。。と、勉強させて頂きました。

私自身、勉強をする過程において、敢えて「傾向」という言葉を使い、「性格」という言葉を避けてきたように思います。

素直に「性格」という言葉を使ったほうが、すんなりと受け容れられるのかもしれませんが、確かにDNAに備わっているもともとのものに自分の生育歴が合わさり、自分の傾向を強化していくわけで、それを「傾向」と澄ますより、「性格」と云ったほうが素直な言い回しなのかもしれない、と、改めて自分の中で腑に落ちるものがありました。

私自身、表装作業で刃物を持ち、定規やのこぎりを持つ時の精神状態は、怒りや怖れや憂いの感情が渦巻いていると出来るものではありません。一旦、全てを鎮めて作業に取り組まないと、必ず失敗や怪我に繋がります。
人と向き合う仕事の場合も同じです。人と向き合うと時は必ず神様に手を合わせます。
能も太極拳も、荒れた波の心を徐々に鎮まっていくことを感じ、逆にこの鎮まりを意識しなくては何事も続かないとも思います。

つまり、私自身、そういった傾向の職業や趣味を選んできたわけで、それが自分の性格であり、さらに選択し、実行していくことで自分の望みの傾向を自分のものとして分化していくことに繋がっていくということなのかもしれません。

仕事上にしてもプライベートな会話にしても、「あなたは~~そういう性格なのですね。」と云うよりも「あなたは~~そういう傾向をお持ちなのですね。」と、言語伝達したほうが相手に対して失礼に当たらないとは思いますが、「性格」という生身の言葉を使う事を怖れ過ぎていたのは、私の職業によってつくられた性格と言ってもいいのかもしれません。

刃物を磨いで心鎮めて作業に入ることも、朝のスワイショウで一日を始める事も、白幡神社に頭を下げてから仕事場に入ることも、何か自分の気真面目な性格が露呈しているようで、傾向をさらに強化していく自分の求道はまさに自分の性格だ、と、苦笑いしております。

各所でお世話になっている師匠の皆様、かつて諸々を教えて頂いたご師匠様に改めて感謝の朝でございます。


表導会の展覧会は本日16時半までです。
お越しくださった皆様、ありがとうございます。12月には、表導会指導員の小作品展もあります。

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11月10日から16日まで有楽町交通会館ギャラリー1Fパールルームにて「表導会50展」を開催しております。銀座にお越しの際、お立ち寄りいただけると幸いです。日本の文化の象徴である掛け軸や屏風を身近に感じて頂きたいと願っております。
私は「池養右軍鳶」を表装しております。

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