五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ブータン王国

2011年11月20日 | 第2章 五感と体感
このところブータンのワンチュク国王と王妃が、話題を集めています。

私とブータンとの出会いは遡ること30数年前です。ワンチュク国王のお父様がご結婚される直前あたりに、やはり今のように話題となり、テレビに頻繁に映し出された時期がありました。そのときも、民族衣装に身を包み、きりっとした眼差しの中に和らいだ風格を兼ね備え、弓を引く映像がが、特に印象に残っています。

10代だった私は、なんと清潔感のある王子様だろう。。。と、思い、丁度、その頃から興味を持ちだしたチベット仏教を本格的に読み出していたことと重なり、深い親近感を覚えたものです。

学生の頃は、休みを利用し、インドやネパールに赴き、特にネパールの山々を歩くことで、単なる旅人の視点からですがチベット人の人々との交流から多くのことを学びました。

ブータン王国の若き国王ご夫妻は、前国王のお父様が提唱された国としてのアイデンティティである「幸福感重視の国家」を継承され、それを実践されておられます。
実践されている様子を拝見し、心と身体から醸し出す雰囲気から、地に足のついた太い柱から手足が伸びるような安定感を感じ、普遍的な魂が見えてくるようだと表現しても大げさでは無いように思いました。

お父様が実践されていた幸福感度重視の国作りは、ただ、ほんわかと「幸福」と叫んきたわけではありません。国民に対しての規律にも厳しさがあります。経済成長中心の世界とのギャップから一時は、ブータンに押し寄せる観光客の人数制限をしたことだってあります。
思考錯誤しながら、現在も、幸福感度を重視するために世界の経済とのギャップと戦っているようです。

民族としてのアイデンティティが一つの国家で表現されることが可能であるとしたら、もしかしたら、それが平和構築の一番の安易な条件かもしれません。でも、地球には、国境線は無いはずなのに、地図には細かく国境線が引かれています。

他者を受容し合うことが実現したら、もっともっと自己の幸福感が深まるはずです。でも、それが出来ず、争いは現在も絶えません。国と国。民族と民族。宗教の違い。そして、あなたと私という関係性に至るまで…。

幸福であるための条件と幸福感は別のものであることを、今一度考える良い機会を与えられていることに気付いた方も多いかもしれません。

湧き出す幸福な感情とは、いったい、どんな時に湧き出してくるのでしょう…

今一度、もう少し考えてみたいものです。

考える時間を与えられていること自体が、幸福感に繋がることもありそうです。

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