五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

腹は心

2009年12月26日 | 第2章 五感と体感
12月25日、私がお世話になっている能の会がありました。
金剛流のみの演目「雪」を師匠が舞いました。

その演目を稽古している私は、まだまだ所作が何かもわかりません。

ただ、「美しい所作」を感じることはできます。
そうはいっても、自己の所作には程遠いもので、ひたすら稽古をつけていただくのみです。

能の表現は「動による静=静による動」。
心理学的に表現すると、「アイデンティティの統合による統御感から湧き出す感情を超えた領域」
・・・と、表現できるかと思います。

師の「思考は脳であるが、心は腹である。腹で舞いなさい。」
それこそ、腹に沁みる言葉でした。

最近の能楽を語るのに「幽玄」という言葉は使わないそうです。
本質に迫ることの表現を追求していくと、量子物理学の理論がまさに本質を語るにふさわしいからです。

これもまた心理学を語るにふさわしい内容です。

幽玄は確かに夢想の世界を想像し雰囲気を醸し出しますが、表層的な表現は、魂の領域を感じられません。核心に迫ればこそ、そこから湧き上がる「気」を演じる側もみている側も「腹」で感じるわけです。

「腹で舞う」
この言葉にしっくりし、なんだか、できそうな気???になってきました。

[生き甲斐の心理学参照」
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