Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

WBC 開幕直前 イチロー発言韓国では?

2006-03-01 | World Baseball Classic
そうかと思えば同じ朝鮮日報紙上では後日にイチロー発言に過敏に反応する必要はあるのか?とのコラムが。

“イチロー発言に対し、韓国代表チームの選手たちの反応は手厳しかった。彼らが口にする言葉の一言一言が記事の種となる。 ところが、一歩引いて冷静になって考えれば、この上なくむなしくなる。これまでも何度なく繰り返されてきた、お馴染みのパターンなのだ。いつどこで会ったとしても両国の間には常に何かが割り込んで来る。 (中略) 約120年前、脱亜入欧(アジアの狭い垣根を脱し、ヨーロッパすなわち先進国の隊列に加わるとの意味)を唱えた日本らしく、野球の目もアジアではなく、メジャーに向いている。 アジアは狭い。野球の世界ではなおさらだ。アジアトップは当たり前なのだ。世界トップになってこそ関心を引ける。 野球専門週刊誌「週刊ベースボール」の最新号(2月27日付)を見て驚いた。「日本はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝できるか」というアンケートに、おおよそ39.4%が「できる」と答えている。 すごい自信の現れだ。メジャーリーグの最強打者イチローや松井秀樹(ニューヨーク・ヤンキース)、黄色人旋風を巻き起こした野茂英雄を育て上げただけに、プライドを持つだけのことはある。 だとすれば、彼らが韓国を話題に上げる際、「最大のライバル」という単語を付けてくれるだけでも、恐れ多い立場なのだ。 ”と。

確かに韓国は今大会では日本の最大のライバルかもしれない。日本代表チームの鹿取義隆投手コーチも23日、読売新聞とのインタビューで、アジア予選の対戦チームのうち、韓国を最大のライバルとして挙げた。韓国を最大の難敵として挙げた理由は、金炳賢や朴賛浩(パク・チャノ)ら大リーグ選手が7人も含まれているからだ。 また、日本代表チームの王貞治監督は「33番の(パク・ヨンテク)の俊足には気を付けなければならない」と話した。23日、韓国代表チームの練習を見守った後、もらした感想だ。 韓国の戦力に対し、鹿取コーチは「昨秋のアジアシリーズはサムスンという単独チームだったが、今回はそれぞれのチームのレベルの高い選手が参加している」と評価した。 また、「各チームのレベルの高い選手たちが、母国を代表するという高い意識で戦ってくるため、覚悟して戦わなければならない」と話した。

鹿取コーチは韓国代表チームの海外派投手の中で金炳賢を最高とした。「横投げの金炳賢はいい投手だ。朴賛浩も実績がある。今回は65球という球数制限があるので、どの投手も最初から全力で放ってくるだろう」と予想した。 「韓国-日本はアジアラウンド最後の試合。力のある投手に全力で向かってこられると、そう簡単には点が取れない」と分析した。 韓国打線については、「思い切りのいい打者が多いという印象だ。初球の入り方を間違わないようにしないといけない。どちらにしても1、2点を争う試合になるのではないか」と予想した。

一方の金寅植(キム・インシク)韓国代表チーム監督もマスコミの被害者かもしれない。朝鮮日報では“金寅植監督もイチローの挑発が内心不快だったようだ。先日(22日)「“向こう30年は日本に手は出せないな”という思いになるほどの勝ち方をしたい」というイチローの言葉を伝え聞いて、見た目には平然とした態度で笑い飛ばした金監督だった。しかし、金監督は23日午前中のブリーフィングでは「昨夜のミーティングで選手たちに、“イチローの言葉はちょっとひど過ぎるが、いつまでも気にしていないで、聞かなかったふりをして無視しろ。イチロー1人と我々30人が戦うつもりか。何の価値も無い言葉に敏感に反応するな”と注文した」と語った。金監督はまた、午前中いっぱい不快感を露にしていた選手たちに「考え方によっては、意識的な発言かも知れない。静かにしていることが最善策だ」と言いながら、気持ちを落ち着けるよう求めた。「百戦練磨の兵」らしく、金監督は選手たちの士気を考え、イチローの言葉を肯定的に転換する機知も発揮した。金監督は取材陣に対して「30年と言ったが、イチローは韓-日の実力差がせばまることに危機感を覚えたようだ。我々のペースでベストを尽くせば、日本に勝てる可能性は十分ある」と語った。

もし金監督が一流というよりもごく普通の常識のある監督であれば、マスコミの扇動するイチロー発言などには乗らないであろう。来日1年目のイ=スンヨプが最後まで調子が出なかったその原因は彼がバッティング練習中にコーチ達を押しのけてケージの前にまで押しかける韓国のマスコミ陣もその1つと言うことを教えたほうがいいかもしれない。自社の発行部数しか考えないのは日韓共通かもしれない。1980年日本で野球の世界選手権が行われた。当時の日本代表には今のジャイアンツの監督、原辰徳氏(当時東海大学)や今や四国の独立リーグで有名な元西武、ダイエー所属の石毛(当時プリンスホテル)らがいた。日本はキューバに次いで2位であったが、韓国には敗れた。そして翌年、韓国で開催された同大会では優勝を賭けた日韓直接対決になった最終戦、韓国が劇的なサヨナラ勝ちで優勝を収めた。(キューバは国交の関係上韓国入りせず。)公開種目として登場した1984年ロス五輪(日本は優勝した)1988年ソウル五輪(日本は銀メダル。準決勝で韓国を破る。)では韓国は日本の後塵を拝し、1992年のバルセロナ五輪ではアジア地区予選を突破できず。(日本は銅メダル)1996年アトランタ五輪はコールド負け(日本は銀メダル)ようやくシドニー五輪では銅メダルの韓国が日本を上回った。しかしアテネ五輪では日本、台湾に破れてアジア予選を突破できず。野球は2012年のLondon 五輪からソフトボールと共に省かれてしまう。地元 London 五輪の関係者は”£5000万(約10億円)の節約“と喜んでいる。したがってアジアの国が世界に誇る球技、野球の発展の為にこの World Base ball Classic の成功を祈る。

WBC 開幕前 イチロー vs 韓国

2006-03-01 | World Baseball Classic
3月3日から始まるWorld Classic Baseball のアジア地区大会。日本ではあまり報道されていないが、韓国では相当に注目をされているらしい。その原因は日本の至宝イチロー、というよりも韓国のマスコミだ。朝鮮日報によると

“WBC日本代表チームの主将であり看板打者のイチロー(シアトル)が韓国を数段下と評価する露骨な発言をした。”と新聞報道されたからである。

事の発端はイチローがが2月21日、福岡ヤフードームで練習を終えた後、
「今度のWBCで、戦った相手が“向こう30年は日本に手は出せないな”という感じで勝ちたいと思う」とコメントした事が翌日のスポーツ報知やスポーツニッポンなどの新聞を通じて報道されたからだ。
しかし、これだけでは何も韓国の事に言及しているとは思えない。しかし、このイチローの発言に朝鮮日報の解釈は

“直接名指しこそしなかったものの、今度のWBCアジアラウンドの相手国が韓国、台湾、中国であることから、事実上、韓国に向けての発言と受取られる。日本代表チームの戦力がアジアNo.1であるという自信とともに、韓国や台湾などが日本を克服するには力不足だという考えを表明したものだ。”

と言う事らしいがどこをどう押せばイチローが韓国を数段下と露骨に評価しているのだろう???更にその発言の背景を尋ねるために韓国委員会(KBO)イ・ジンヒョン広報チームがイチローに韓国記者団のインタビューを「日本野球機構(NPB)を通じて要請したが、不可との答えが返ってきた」と話した。一選手が応じるわけ無いだろうが??しかし、韓国のマスコミはそうは受け取らない

“インタビューが不発に終わったことにより、やるべきことは韓国代表チームが日本を撃破して、イチローに韓国野球の成長とレベルを見せつけるだけだ。日本戦まであと9日。必勝の覚悟がいつにも増して必要な時点だ。”と扇動を止めない。この扇動報道は選手達にも影響を及ぼしているらしい。下記は朝鮮日報紙で紹介された韓国代表選手の李炳圭とイ・ボムホそして李晋暎の会話だ。

李炳圭「(イチローは)野球はあんなに上手いのにマナーは守らないとねえ。あいつら(日本代表チーム)どこに泊まってる?」
イ・ボムホ「(同調するかのように息巻きまがら)俺たちと同じホテル(シーホークホテル)の14階に泊まってますよ」
李炳圭 「(ひざをポンと叩いて)よし、今度会ったらビシッと一言言ってやる」
李晋暎「(ニヤリと笑いながら)でも兄貴、日本語ができないじゃないですか」
李炳圭 「(肩をいからせながら)何てことは無い。ただ、怒った顔で話せばいいことさ。野球をやる人間なら勘がいいから、話すことが全部わかるはずさ。俺たちと同じ宿所だと?でも、どうして一度も会えないんだ?どうして俺のところにあいさつに来ないんだ?」
イ・ボムホ「(あきれたように)イチローのほうが兄貴より年が上ですよ。今年33歳ですよ。むしろ兄貴のほうから行かなくちゃ」イチローは1973年生まれ、李炳圭は74年生まれだ。
李炳圭 「(ちょっと考えあぐんだ末に)イチロー、あいつはどこの李(イ)氏だ?イ・チロ(イチローを韓国語風の読みに変えたもの)だろ。族譜(一族の系図)持って来い。俺のほうが(族譜上)上に決まってる。すぐ来るように言え!」 李炳圭のこじつけにイ・ボムホと李晋暎は言葉を失う。本当に交わされた会話だとしてもなかなか笑える。また先発投手陣の1人孫敏漢(ソン・ミンハン)は

「ピッチャーがいいピッチングをすれば試合に勝てる。しかし、野球は個人スポーツではない。イチローが全打席でホームランを打ったからといって、いつも勝てるものではない。うちのチームをなめているようだが、必ず勝ってみせる」とし、日本戦に強い意欲を燃やし、また、「試合を有利に進めていくために、イチローだけはしっかり抑えた」と語り、「30年という言葉が出てきたが、30年間選手生活を続けたいもよう」と、皮肉まじりの言葉も付け加えたとか。

そして国際大会の経験の豊富な李炳圭(イ・ビョンギュ)は
「これまで日本の野球が我々より上だと思ったことはない。韓国と日本は同じようなレベルなので、いつでも勝てる」と声を荒げて語り、国際大会で何度かあたったが、大したことはないという説明。さらに、「どうせなら、アジアラウンドでは2位ではなく1位で本戦に行きたい」とし、「ベストメンバーで臨んでいるので、充分日本に勝てると思う」と語ったらしい。日本在籍3年目のイ・スンヨプは「これまで日本で培った経験を仲間に伝えたい。日本にしばらく勝っていないが、今度の大会でぜひ勝ちたい」と話したらしい。シドニー五輪の1次リーグと3位決定戦で松坂を打ち込んだ実績は本人よりもマスコミの方がよく憶えているようだ。

ボスニア・ヘルツェゴビナは仮想クロアチアか??

2006-03-01 | 日本代表
日本人の多く在住するドイツの大都市 Dusseldorf から ICE 等の特急列車で約1時間はしると Dortmund 中央駅に到着する。そこから更に郊外電車で10分程走ると Borssia Dortmund のホームグランド Westfalenstadionが見えてくる。ここの観客席は傾斜が急なので地元サポーターの歓声がその何倍にも響く。日本のサッカー雑誌では“ここのサポーターは熱狂的だ。アウェーチームのサポーターはもとより、選手自身もここではやりたがらない”と紹介されていた。数年前に Champions League の試合観戦に訪れた事があったがその迫力に圧倒されたものだ。しかし、サポーターは総じて紳士的で直ぐ近くにビジター側のサポーターがいても彼らを攻撃する集団は見当たらず、不幸にしてその試合は Dortmund が敗れたがさしたるトラブルも無く中央駅に帰れたのを覚えている。 そのワールドカップでの舞台にもなる Westfalen で日本時間の今夜我が代表は ボスニア=ヘルツェゴビナ代表とのテストマッチを行なう。 このボスニア代表は“仮想クロアチア“ との触れ込みだ。確かに両国とも旧ユーゴスラビアの一角を占めていた。しかし、チームのレベルの違いはもとよりプレースタイルがかなり異なるのではないか? ボバン、プロシネツキ、シューケルらを擁して臨んだフランス大会3位は欧州でも抜きん出た個々の技術力の融合が好成績を残したが、今のクロアチアは若い選手が中心でテクニックよりもスピード等が重視の戦術に見える。クロアチアのシステムは 3-4-1-2 だが今日対戦するボスニアは 4-3-3 または 4-4-2 のオーソドックスなシステムで華麗な中盤のパスワークを身上とする旧ユーゴやむしろ8年前のクロアチア代表に類似する。サハン=サリハミッジ( バイエルン=ミュンヘン ) エルビル=ボリッチ ( イスタンブールスポル ) が合流しない中、中心となるのは HSV Hamburg 6シーズン目の セルゲイ=バルバレス 。高原が加入する前のシーズンにはチームが13位で終わる中 22ゴールを挙げBundesliga の得点王となった。しかし、彼の特徴はその得点力ばかりでない。攻撃的な選手としては類稀な守備力でチームを救っている。自軍のセットプレーの時ばかりでなく、対戦相手のCKや FKの時にはそのヴァイタルエリアに入り守備に貢献する。所属するHSV では Doll 監督は今季 AJAX から Van der Vaart を獲得し、バルバレスが昨シーズンまで任されたポジションに起用され、バルバレスは前線でのツートップの一旦を担うようになった。シーズン開幕後はこのシステムが機能していており、首位バイエルンに迫っていた。(そのおかげで高原がピッチから弾かれた ) しかし Winterpause 前に Van der Vaart が怪我で離脱。バルバレスがトップ下に何度か入ったが Doll 監督は昨年末に再び AJAX から獲得した De Joung を Van der Vaart のいたポジションに据えてバルバレスをFWで起用したりと安定した位置で起用されず、それが Winterpause 後の HSV の星の取りこぼしに繋がっているのではと思われる。HSVの選手はパスを足元に貰いたがるが高原は動きながら流れてパスを受ける動きが身上だ、彼の動く先によくバルバレスから良いパスが送られていた。ボスニアは先のワールドカップ予選では第7組に振り分けられ、6大会連続予選突破のベルギーを上回ったがセルビア・モンテネグロ、スペインに次いで3位に終わった。スペインとはホーム、アウェィで引分けたがセルビア、ベルギーにはアウェィで敗れ、リトアニアにホームで引分たのが痛かった。今回の日本戦に召集されるボスニア代表はワールドカップ予選経験者13名がエントリーされ“BAKA:バカ”の愛称で親しまれるスルスコビッチ監督が引き続き指揮を取り、2年後の欧州選手権本大会出場を目指す。所属先もトルコ、イラン、ロシア、ベルギー、イタリア、ドイツ、ブルガリア、クロアチア、セルビア,オーストリアと多国籍?だ。これはボスニア紛争に端を発した内戦から周辺諸国に逃れその地に定住し国籍をそのままに定住先のクラブチームでキャリアを積み始めた事に寄与する。またイタリアの Juventus に所属する Sweden 代表のイブラヒモビッチの父親はボスニア人だ。Bundesliga 所属選手がバルバレス以外にも二人(バイラモビッチ:シャルケ04、ミシモビッチ:ボーフム)がおり、ボスニアの準ホーム?と言えよう。その上欧州はシーズン中なのでコンディションは国内組よりはずっと良い。その上、チーム力も2月に対戦した、アメリカ、フィンランドよりも優る。しかもフィンランド代表並に長身ぞろいで180cm以下の選手は2名のみ。バルバレスは188cm、もう1人のFWミシモビッチも180cm。4バックのDF陣も左サイドのムシッチ以外は180cmを超える長身揃い。先発が予想される日本の2トップ久保181cm、高原も180cmだが、欧州勢と戦う時はサッカーもラグビーも高さ対策は大きな課題だ。そして今回注目の欧州組は誰が先発で起用されるか?中田、中村は外せないだろうが、稲本、が使われるか?小笠原、福西の二人が先発入りするか?ゼロックス杯に出場した小野は途中出場だろう。そして大黒、松井はどのタイミングで投入されるのか?それとも柳沢が優遇されるのか?またオリンピックマルセイユからFCバーゼルに移籍を果たした中田浩二は?3試合連続出場で上り調子であるので、忘れられない様にアピールをしたいところだが。欧州組に期待するのはシーズン中ということでコンディションではボスニア勢と対抗出来うるのではと言うこと。それからGK。ここは都筑にテストの機会をと思うのだけれど。 試合には在留邦人の人達が応援に詰め掛けるだろう。 国内組はJリーグ開幕前に弾みを、欧州組みで出場機会の少ない選手もレギュラークラスも内(代表)外(所属先)に向けてアピールして欲しいものだ。