Mr.コンティのRising JAPAN

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WBC後の韓国での報道

2006-03-23 | プロ野球
人間諦めが肝心と言う人もいれば、執念があれば何事も成就すると考える人も。しかしどうやら韓国では前者の考えは皆無の様だ。 本日下記の様なニュースが報道された。

韓国野球委員会(KBO)の辛相佑総裁は22日、平和放送のラジオ番組に出演し、今年10月以降に韓日野球国家代表チームの再戦を行いたいと語った。 辛総裁はつかみかけたWBC優勝カップを逃し国民が残念がっているという司会者の言葉に対して、「KBOの次元で両国のプロ野球のシーズンが終了する10月以降に再戦する方向で検討したい」とし、「韓国にはドーム球場がないので日本側の意思が重要だ」と話した。 辛総裁は「今回惜しくも優勝を逃したが、実質的には韓国に2対1で負けたことを日本もよくわかっている」とし、プライドが傷ついた日本は再戦を断る理由がないだろうと語った。

このニュースは朝鮮日報にも掲載されたらしい。そして日本でも伝えられているだろう。日本に負けたというよりも優勝したのが日本という事が受け入れ難いのだろう。 今秋本当に日韓両国は再びあいまみえるのだろうか?まさかドーハで行われるアジア大会にガチンコでの勝負をと示唆するのかな? 決勝戦後、下記の様な論評も同紙には掲載された。

気の抜けたビールと言っても過言ではないだろう。
米国が企てたシナリオとは全く違う方向に進展したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が21日(韓国時間)、日本とキューバの決勝戦を残すのみとなった。ところで最も高まるべき決勝戦に対する関心が覚めやっている雰囲気だ。 当然決勝まで生き残ると思われた米国が脱落したためだ。もちろん、米国が脱落した背景には韓国の善戦があったわけだが、主催国の脱落はやはり大会に対する関心をそぎ落とす形となった。 波乱の主人公となった韓国が決勝進出できなかったことも、終盤の熱気が冷えやってしまった一因。 韓国が米国と日本を相次いで倒し、米メディアはその新鮮なショックをニュースとしながら話題に事欠かなかった。話題の主人公だった韓国が舞台裏に退いて以降、これ以上驚くべきニュースは見られなくなった。 米国野球はキューバを通じ大恥をかいた。米国との交流が絶たれているキューバは、今大会に参加すること自体が不透明だった。米財務部が就労ビザ問題を取り上げ、キューバ代表チームの入国を拒否したためだ。 米メディアが大騒ぎしたことで大会参加が可能となった。キューバはWBCを通じて獲得した収益金のすべてをハリケーン「カトリーナ」の被災地に寄付するという公約も掲げた。 貧しいキューバが金持ちの米国を助けるという皮肉な状況の中、大会が幕を開けたのだ。 そのようなキューバが決勝まで勝ち残った。米国は2000年シドニー五輪の時、トリプルAの選手が主軸となった代表チームを構成し、決勝でキューバを破って金メダルを獲得した。 以来キューバ野球をワンランク低く見てきたのは事実だ。今回のWBCを通じすべての考えを改めるべきだろう。

矛先はアメリカに向けられた。しかし、韓国が準決勝で消えたからとは言え決勝戦の熱気は下がったとはいえない。キューバを低く見てきたとも思えない。低く見られてきたのは大会そのもので、低く見続けたのはアメリカと言うよりもメジャーリーグ機構だろう。正直、松井も井口も城島も出たかったのではないか?もしこの時期にチーム不在であると彼らの居場所が保証されない事を危惧したのだろう。松井にいたってはヤンキースのスタインブレーナーからかなり圧力が掛かったに違いない。ジーターやA.ロドリゲスの様にチーム内で自分の居場所を確立しておれば松井はイチローの様に出て来たに違いない。 しかし、米国マルティネス監督がメキシコ戦後に語った“今や日本や韓国から学ぶことも多い時代”とパワー重視のメジャーリーグに警鐘を鳴らし、60年代の様に、日本や韓国が示したとおりスピードと基本の重要性を気付かせただけでも収穫かもしれない。マルティネス監督は球場もストライクゾーンも狭くなっているとも語っている。それは朝鮮日報も下記の通りのコメントを残している。

1か月にわたって繰り広げられた熱き戦いに終止符が打たれた。 野球の辺境韓国は母国米国、アジアの盟主日本を負かし、中心部まで進軍した。韓国は今大会を通じて世界野球の潮流に触れたほか、位相を向上させた。 それでは、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が韓国野球に残したものは何だったのか。 大きな収穫はスモール・ボール(small ball)だ。読んで字のごとく小さな野球、基本に充実な野球が功を奏した。手堅い守備、安定感のあるマウンド、機動力、相手の弱点に付け込み、チームプレーを重視するスタイルだ。 これまでスモールボールはつまらない野球、スケールの小さな野球と見下されてきた。しかし、集中力を生かし、チャンスをものにする野球のスモールボールは、野球の版図を塗り替えた。  韓国や日本など細かなプレーに強い国がいい印象を与えた。 これに反し、これまで米国が誇ってきた伝統的な野球は徹底的にくだかれた。米国をはじめ大リーグの選手たちが主軸をなしたメキシコ、ベネズエラ、プエルトリコは最後まで混乱が続いた。

続く

WBC後の韓国での報道 その2

2006-03-23 | World Baseball Classic
しかし自国の今大会での反省点も下記の通り示している。

期待以上の好成績を収めた韓国。しかし、残念な点、補うべき点も目立つ。
まずは機動力。韓国はアジア予選から準決勝まで7試合を闘った。このうち、盗塁に代表される機動力が目立ったシーンはゼロに等しかった。印象的な走塁も見られなかった。 機動力で武装した日本に比べ素速い選手が不足した。低い出塁率が主な原因だ。昨年の盗塁王朴龍澤(パク・ヨンテク)は主に代打出場となり、出塁機会に恵まれなかった。これに比べ日本は1番イチローから9番川崎宗則までスターティング・メンバー全員が盗塁できる選手たちだった。 偏った攻撃力も改善されるべき点だ。李鍾範(イ・ジョンボム)、イ・スンヨプ以外の打者はほとんど元気がなかった。これでは得点のポイントが限定されるほかなかった。 李鍾範がチャンスを作れば、中心打線の一振りでこれを返すパターンが生まれた。1次リーグの日本戦、2次リーグのメキシコ戦はイ・スンヨプ、2次リーグの米国戦は崔熙渉(チェ・ヒソプ)の一発で決着がついた。 本塁打は豪快ではあるものの、可能性の低い得点方式だ。 走者が出れば、進塁打や適時打が後に続く着実な得点パターンが不足した。一方、守備はいくら誉めても褒め足りない位だった。今大会に参加した16か国中、最高のレベルだった。

守備はすばらしかった。投手陣もチーム防御率 2.00 は参加チーム中最高だった。それよりも国の為に、後押しする国民の為にと言う意識は日本も見習うべきであろう。日本で最初から戦っていたのはイチローだけであった。韓国に連敗し、メキシコのおかげで3度目の対戦が決ってようやく全選手に火が点いた。もっと早くそうなっておれば、韓国に連敗などしなかったであろう。

そしてベストナイン(投手は3人)には日韓仲良く3人ずつの選手が選出された。
李承は打率0.333にホームラン5本と10打点を記録し、ホームランと打点部門で1位にり最高の1塁手に選ばれた。 打率0.400、2塁打6本で抜群の活躍をした李鍾範は、ケン・グリフィー・ジュニア(米国)、イチロー(日本)らと共に最高の外野手に選ばれる栄冠に輝いた。 3セーブ、防御率0で大会を締めくくった朴賛浩、ヤデル・マルティ(キューバ、1勝2セーブ)WBC最優秀選手(MVP)松坂大輔(日本、3勝、防御率1.38)らと共に最高投手に選ばれた。 国別では、韓国と日本、キューバが共にポジション別で最多の3人のスターを輩出した。

そして金寅植(キム・インシク)韓国代表監督が21日、WBC日本代表がキューバを下し優勝したことについて「日本はもともと実力がある上に、今回は運まで伴い結局優勝した。8回で投手を代えるタイミングを逃し追撃を許したが、やはり立派な戦力を持ったチームだ」と感想を述べた。 
今後日本、韓国、台湾でもっと公式の試合を積めないものか?メジャー組にこだわらなくても、それだけで充分に魅力的な大会と思うが。そこにキューバを呼んでも面白い。  最後に本日22日、取って置きの朝鮮日報の報道を。 

韓国が独ワールドカップでベスト8に進出するというシミュレーション結果が出た。思わず耳を傾けてしまうこのニュースは、日本で伝えられたものだ。スポーツニッポンは特集企画で独ワールドカップ仮想シミュレーションを行っている。スポーツニッポン独自のデータをもとに「ワールドサッカー・ウィニングイレブン」というゲームで仮想対決を行えるようにしたものだ。 韓国はG組2位でベスト16に進出、H組1位のウクライナとベスト16戦を行った。韓国は李栄杓(イ・ヨンピョ/トッテナム)の決勝ゴールで1対0で勝利する。前半のロスタイムに李栄杓が左側サイドを破ってシュートを飛ばした。ウクライナのゴールキーパーは突然のシュートにやられた。特に韓国はウクライナの‘得点マシーン’シェフチェンコを完全に封じる鉄壁の守備を誇った。一方、日本はチェコとのベスト16戦で延長のあげく0対1で負け、ベスト8進出はならなかった。 スポーツニッポンのシミュレーションでのベスト8進出チームは韓国、ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、チェコ、フランス、イングランド、セルビアモンテネグロだ。韓国とブラジルのベスト8戦シミュレーション結果は来週出る予定。あくまでもシミュレーションだが、気持ちのいい話だ。

これは上記の通りスポーツニッポン紙が PS2ソフト「ワールドサッカー ウイニングイレブン9」 に自社独自のデータを打ち込みシュミレーションをおこなった企画だが、これを気持ちのいい話だと満足してもらうとは。スポニチ、ニッカン、まぁサッカーを知らないデスクや記者の巣窟と言うことはこの際黙っておきましょう。 これでWBCの結果に満足して頂けるなら。
この記事は下記のサイトをご参照下さい。
http://www.sponichi.co.jp/wsplus/column_j/03838.html