Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

タイ、インドネシア Asia Champions League 失格

2006-03-03 | Football Asia
週末から開幕する第14回J リーグ。そして来週の水曜日3月8日からはアジアチャンピオンズリーグが開幕する。日本からはガンバ大阪とヴェ゛ルディ東京が参加する。ガンバはともかく、ヴェ゛ルディは 2004年度の天皇杯の王者。昨年は残念ながらJ2に降格してしまい、一時降格したら他のチームを ACL に派遣するとまで言われたが結局ヴェルディが出ることに。しかしACLに出場権があるアジア各国28チームの中で既に失格となってしまったチームが。タイのProvincial Electricity Authority ,Thailand Tobacco Monopoly インドネシアの Arema Malang と Persipura Jayapura イエメンのAl Hilal from そしてオマーンの Dhofar の4チームが失格となってしまい既に対戦組み合わせが決まっていたので、これら失格にされたチームとの対戦は全て3-0 で相手チームの勝ちと計算される。これによってヴェルディの汲み分けられた Group G は蔚山現代との2チームだけになり、準々決勝進出に前進したというよりもグループリーグを6試合戦わねばばらなかったのが2試合で済むようになった。 J2は全日程44試合もあり、北は北海道から南は九州までチームが存在しており決して楽な戦いではない。そこにACLもとなれば日程をこなすだけでも大変ではないか?と思われるのが当然だ。 だがそのヴェルディに吉報?が入ってきた。 だが、インドネシア、タイといった東南アジアの国々にとってはこのACLへの出場権は金銭的にも選手達への動機付けにも日本では想像できない程大きく、この決定に打ちひしがれている。Provincial Electricity Authority  Prapol Pongpanich 監督は” AFCのこの決定はアジアのサッカーの発展を妨げるものだ。もし我々が間違っていたのなら罰金を果たすべきだ この大会に向けて多くの時間と資金を投じた我々に2,000~ 3,000 万バーツ ( 約 6,000万バーツ~ 9,000万バーツ ) の補償を求める“とコメント。 またTobacco Monopoly の Pakpoom Kiatsrichart 監督は” FAT ( タイサッカー協会 ) が何とかしてくれないか“との希望を出している。確かにTabaco Monopoly はブラジル人 MF ホセ カルロス ダ シルバ を昨シーズンに獲得しシーズン優勝を果たしてこのACLに臨むはずだった。 しかし、FAT の反応は彼らに冷たい、というかAFCに忠実だ。それはこの失格理由を聞けばわかる。大会規則 32G1 に記されている締切日までに提出すべき書類を出していなかったためという理由だ。基本的なことだが登録選手の名前だけでなくパスポート番号や顔写真を明記、準備するところを名前しかかかずに提出したらしい。AFC事務局長の Bin Hammam 氏はではこういうことも出来ないチームは大会に参加する資格無し、と切り捨てたのだ。これまでのアジア独特の?杜撰な体制を是正していきたいともコメントしている。 おそらくUEFAではこういうことが原因で Champions League 失格するなんて考えられないだろう。 この大会に向けて準備をしてきた現場の選手、監督、コーチ達には大変気の毒な決定であるが、これを教訓に来年はタイ、インドネシア(あとベトナムとマレーシア)で開催される Asia Cup の運営がスムーズに進行する事を祈る。