Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Champions League 準々決勝 1

2006-03-29 | EURO Football
今行われている春のセンバツ高校野球、夏の甲子園も同じだが準々決勝から俄然面白さが増してくる。一日4試合組まれると言う事もあるが、この日の入場者数が一番多いらしい。私も何度か準々決勝を目指して甲子園に観戦に言った事がある。 欧州では、試合数を減らしたとは言え今だ大会規模そしてそれに付随する金の動きの計り知れない UEFA Champions League も準々決勝が始まった。残っているのはイタリアから3チーム( Juventus, Inter Milan, AC Milan) そして Benfica Lisbon, フランスの Lyon, Riga de Espanolaからは Villareal と優勝候補と見られる Barcelona。PremiershipからはArsenal の8チーム。 Bundesliga から1つも残っていないのは時代の流れか寂しい気も。また私が毎回注目する東欧チームは今年も厳しい現状を見るに過ぎなかった。昨夜は Befica が健闘?よろしくバルサとスコアレスドロー。そして注目の Arsène Wenger vs Cappello というよりも Vieira 前と Vieira 後は ホームの Arsenal が 2-0 で快勝した。 

Gunners Manchester 以来の快挙なるか?

気の早い英国のマスコミは早くもこういう見出しを準備しているかもしれない。その上昨シーズンまで Arsenal のキャプテンを務めていた Vieira の移籍先の Juventus が相手と決った日にはまずマスコミ陣が喜んだに違いない。これまでのカップ戦での両者直接対決は4度あり Arsenal の2勝1敗1分だ。Champions League では 2001-02 のシーズンにセカンドグループステージで同組になり1勝1敗だったがトリノで行われたユーべのホームゲーム、Marcelo Zalayeta のゴールによって Arsenal がグループステージでの敗退が決った。Arsenal は Champions League のトーナメント( Knock Out Stage )ではまだセリエAのチームとは戦ってないが、2003-04 の準々決勝の Second Leg でChelsea に敗れて以来 Champions League ではホームのHighbury では負け知らずだ。しかし Juvenrus もイングランド勢には相性が良い。15回の対戦のうち7回ゴール数(アウェーゴール2倍の場合も含んで)で退けている。その対戦の中でイングランドで(アウェーで)勝ったのは2試合だけだが、あのヘイゼルの悲劇にもなった1985年の Europe Champions Cup 決勝戦では1-0 でLiverpool を破っている。 
28日の試合では過去の戦績通り、Arsenal が Juventus を 2-0 で退けた。Juve はホームでの巻き返しを狙うが2点差というよりも. Jonathan Zebina, Mauro Camoranesi そしてPatrick Vieira の3選手が累積警告で、また Alessandro Del Piero の怪我の回復ぶりが心配されるなど、満足なメンバーが組めない。試合後 GK のGianluigi Buffon が” 我々は次のStadio Delle Alpi では完璧な試合をせねばなら無い。しかし、Arsenal が今日の様なゲームをしてしまえば、それ(完璧なゲーム)だけでは不十分だ“と語る様に苦戦を強いられる。 Champion League が世界的な商品となる中、最近では Juventus がイタリアカルチョの代表格の様に見られて来た。強固なディフェンス、先述の認識、致命的な(相手にとって)逆襲。しかし、この日のユーべは最も強くなければならないところが弱点であることが証明された。この日の役者は Wenger が1枚上手であったか? Real Madrid 戦で見せた様に相手を混乱させると言うよりも、相手に合わせてフォーメーションを変えて来たのはArsenal であった。 そしていつもは落ち着いて相手の攻撃を凌ぐはずでありながら、すばやいカウンターとポジションチェンジに混乱を来たしたのはFabio Cannavaro とLilian Thuram のコンビであった。Arsenal は中盤を5人で形成しユーべの攻撃の鋭さを奪った。そして前線の飛び出しも抑えた。この試合のヒーローThierry Henryは2得点目を挙げた事よりもカンナバーロとテゥラムの二人を左側に吊りだす事によりスペースを創り試合を優位に進めさせる要因を作った事の方掲揚される。 攻守共に後手を踏む Juventus は選手起用も後手を。Capello がようやく動いたのは2点差が就いた直後の72分。ルーマニア代表の Mutu に替わって Chiellini が投入され、79分にはDavid Trezeguet が Zalayeta に替わってピッチに現れたが状況はかわらず。そればかりか87分にはCamoranesi が89分にはZebina が相次いで警告を受け退場に。 確かに前半は Juventus も何度か好機は掴んだ。Arsenal のGK Lehmann の好セーブが無ければ得点は挙げられただろう。しかし,最後は焦りが前に出てしまった様だ。こういうときこそ指揮官は、せめて2点差が就く前に手が打てなかったか? ビエラも次の試合は累積警告で出場できない。 この日のHighbury はスタメンでビエラが紹介されるとブーイングでなく拍手が沸きあがったらしい。その9年間チームを育てたビエラに若い Gunners そしてここに集ったサポーター達は自らの”成長した姿“を見せられた満足感があったのではないか? Second Leg 、Arsenal 相手にbianconeri は3点差をつけられるか? でもこのArsenal の進撃を心配そうに見ているのはPremiership で4位の座を死守したいスパーズのサポーター達ではないかな?