Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

注目のスカンジナビア対決 SUMOEN 達は...

2006-02-26 | 冬季五輪
トリノ五輪もいよいよ大詰め。残す種目は数種目。日本は荒川静香が金メダルを勝取りホット一息の諸氏も多いことだろうが、日本時間の今夜行われるアイスホッケーの決勝戦 Sweden vs Finland を Finland 国民520万人は祈る気持ちでテレビ観戦等を行うことであろう。もしスウェーデンが勝てばフィンランドは札幌、リレハンメルに次いで3回目の金メダル無しの冬季五輪になってしまう。フィンランドのアイスホッケー人気は大変なものであるが五輪での成績は1988年カルガリ大会での銀メダルを筆頭に 1994年 リレハンメル、1998年 長野と連続して銅メダルを得たが、金メダルは未だ無い。世界選手権では 1995年、決勝戦で隣国のホスト国 Sweden を破り初優勝を収めた。これは1992年にプラハで開催された世界選手権の決勝戦、ペナルティーショット戦で敗れた雪辱戦でもあった。以降 1998 年スイス大会では決勝戦で今度は Sweden に敗れて3年前の雪辱を果たされてしまい、 1999年ノルウェー大会でもチェコの後塵を拝し優勝はならなかった。当時のチェコは全盛期でこの年から3年連続で世界選手権優勝を果たす。そして1996年から 2005年の10年間、チェコは世界選手権優勝5回。長野五輪金メダルと隆盛を誇っていた。今大会でもチェコが優勝候補と私は見ていた。しかし準決勝では Sweden に 3-7 で破れ決勝進出はならなかった。トリノ五輪の男子アイスホッケーは開催国イタリアを含めた12カ国に出場権を与えられた。6カ国ずつ2つのグループに分けられ.A組に イタリア、カナダ、スイス、フィンランド、ドイツ、チェコがB組にはカザフスタン、スウェーデン、ロシア、スロヴァキア、ラトビア、アメリカがそれぞれ振り分けられ総当りの戦績で順位が決められ各組上位4カ国が準々決勝に。A組ではフィンランドが5戦全勝と圧倒的な強さで準々決勝へ。そしてスイスが健闘。強豪チェコ、カナダを破り2位に。3位はカナダ。そして4位にはイタリア、ドイツといった下位チームから確実に連勝したチェコが入った。地元イタリアはスイスとドイツ相手に引分、勝点でドイツに並んだが得失点差で最下位に。この種目イタリアは女子も最下位に終わり今後、五輪でのアイスホッケー開催国出場枠が議論されることになった。B組は2002年スウェーデン世界選手権で優勝したスロヴァキアが旋風を起こしロシア、スウェーデンを破り全勝で準々決勝へ。スウェーデン、アメリカを破ったロシアが2位。アメリカを 2-1 で破ったスウェーデンが3位。そしてアメリカが4位で続いた。カザフスタンは強豪ロシア 0-1 スロヴァキア 1-2 に食い下がったがアメリカに 1-4 で敗れたのが痛く準々決勝進出はならなかった。ラトビアはアメリカに引分けただけの最下位に終わった。準々決勝ではスウェーデンが1次リーグで健闘したスイスを 6-2 と一蹴。アメリカ ( 3-4 フィンランド) カナダ ( 0-2 ロシア ) の北米勢は揃って姿を消し、注目のチェコスロヴァキアビロード対決は 3-1 でチェコに軍配が上がった。準決勝ではかつてアイスホッケーの決勝戦でほとんどかならず直接対戦したロシアとチェコが揃って敗れた。フィンランドが 4-0 でロシアを降した直後の選手、応援団の喜びようは第二次世界大戦前にフィンランドが旧ソ連の統治下にあったという背景がある。決勝戦はスカンジナビア対決となったが五輪、世界選手権での直接対決は何とスウェーデンの4勝2分け。五輪でフィンランドがスウェーデンを上回ったのは1976年インスブルック大会と1988年カルガリ大会そして1998年長野大会のみ。スウェーデンは五輪では1994年 リレハンメル 大会で,世界選手権では7回優勝をしている。特に1991年フィンランド大会、1992年チェコ大会では連覇を収めている。1962年アメリカでの世界選手権で優勝以降80年代末にかけて旧ソ連、チェコスロヴァキアが優勝争いを繰り返す中、優勝こそ無いが、世界選手権では1963 1964 1967 1969 1970 1973 1977 1981 1986 と9回2位に入っている。しかし、カルガリ五輪でのフィンランドは銀メダルに終わったが決勝リーグ最終戦でソ連を破り五輪での連勝記録を14で止めた。今大会もアイスホッケーには日本が出場権を得られなかったのでこの種目の中継が少なく資料が集らないので展望が難しいが、準々決勝以降先制点を上げたチームが勝利を収めている。これがかぎになるかもしれない。今大会7試合中5試合を完封したフィンランドの守備か?決勝トーナメント2試合で13点の攻撃力のスウェーデンか?個人的には SUOMI 達に頑張って欲しい。それにしても地元開催枠で出場した以外の五輪では1980年レークプラシッド大会以来五輪の舞台に立てない日本。いつになったらそこに還ってこられるのだろう??…

韓国におけるトリノ五輪での日本選手の報道

2006-02-26 | 冬季五輪
日本列島は未だ女子フィギュアースケートの快挙の興奮が冷めない。しかしこの事情は隣国、韓国にとっては苦々しい出来事らしい。 これまで韓国は合計6個の金メダルを獲得し今や冬季五輪でのアジアの盟主であると自負し始めている。確かにショートトラックの韓国のメダルラッシュは今大会に限らずこれまでの五輪、世界選手権の韓国の成績をみると世界のトップであると自他共に認めることの出来る種目という事に異論をはさむ余地など無い。日本のメダル0更新が続く2月23日の朝鮮日報の日本語版では

“祝賀パーティーに沸く韓国、喪中の日本。”と見出しに続いて下記の様な行が、“韓国はイタリア・トリノから伝えられる冬期五輪の朗報にホクホク顔だ。しかし、隣国だが永遠のライバル日本は水を打ったように静まり返っている。 「3・1節(1919年3月1日に起きた3・1独立運動記念日)」を目前に控え、日本に対する感情が今更ながらに沸き起こる今日この頃、韓国のスポーツファンとしては日本の苦戦が特別なものとして受け止められるのは事実だ。日本は23日(韓国時間)現在、今回のトリノ冬期五輪で1つもメダルを獲得できていない。 トリノ冬期五輪の公式ホームページがリアルタイムにメダル集計にともなう国家別順位を紹介しているが、日本は順位表に名前すら挙げることができなかった。 (中略) 今大会では最も信頼を集めていたスピードスケート男子500メートルの世界記録(34秒30)保持者、加藤条治と長野大会の英雄だった金メダルリスト清水宏保がともにメダル獲得に失敗、もつれる展開となった。 このため、日本のメディアには悲痛な空気が漂っているほか、冬期五輪のニュースに重きを置かない雰囲気だ。云々と、

日本の不振が愉快でたまらないみたいだ。男子500mスピードスケートに言及したのはこの種目でキム=ガンソクが銀メダルを獲得したからだ。これまで韓国内のテレビ局はソウル五輪以降、五輪、アジア大会のメダル獲得数報道をする時は必ず日本の成績も紹介し、国民に優越感を齎していた。しかし、その優越感もアテネ五輪では感じられなかっただろう。トリノ五輪での意外な日本の不振は韓国マスコミには格好のネタだったらしい。しかしそれも女子フィギュアで終止符が打たれた。2月24日付けの朝鮮日報は荒川の快挙を賞賛”2004年の世界選手権優勝に続き、トリノ五輪の舞台で世界の頂点に立った荒川静香の演技には、イリーナ・スルツカヤ、サーシャ・コーエンも及ばなかった。“の行に始まり”小学3年の時にトリプルサルコウをマスターし、天才少女と呼ばれた。日本ジュニア選手権でただ1人3連覇(1994年・1995年・1996年)を果たし“と彼女の先天性、”荒川は大会の数週間前、伝説的な「チャンピオンメーカー」、タチアナ・タラソワ(ロシア)に出会ったことが転機となった。荒川はコーエンがコーチを替えた後タラソワに師事し、驚異的な成長を遂げた。2004年末に北京で開かれたグランプリファイナルではスルツカヤに次ぐ2位となった。 荒川は昨年12月にコーチをニコライ・モロゾフ(ロシア)に替えた。モロゾフは、コーエンのトリノ五輪用演技の振り付けを担当した人物。“となかなか詳しく報道。恐らく日本人以外の協力もあっての金メダルと言いたいのだろう。安藤監督や佐藤久美子コーチの名前は出てこない。でもこの種目、北朝鮮でさえキム=ヨンスクという選手を派遣しているのに、中国選手も最近は世界の舞台に出てきた。しかし韓国が選手を送らないのは何故だろう?日本に負けるのがいやなのか?それとも女性が肌を露に人前にでるなと言う韓国での教えなのか?この教え云々というのはかつて女子マラソン選手が出てこない土壌だと教えてもらったのだが。(北朝鮮も女子マラソンは結構強い選手がいる。)
その北朝鮮。1964年インスブルック五輪女子3000m でハン=ピルゥファという選手が銀メダルを獲得した。彼女がアジアの女子で最初に冬季五輪のメダリストとなった。当時北朝鮮は女子800m走で幻の世界記録保持者といわれていた金辛丹やイングランドワールドカップでサッカーがベスト8入りするなどスポーツでも北朝鮮に開けられていた時代であった。先週釜山アジア大会や大邸ユニバーシアードで話題になった美女軍団の一部が収容所送りになったらしい。60年代に北朝鮮スポーツ界を飾った花達はどうしているのだろう