Mr.コンティのRising JAPAN

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マーライオンの国から Lions vs Denmark

2006-02-01 | Football Asia
1月27日 シンガポール の National Stadium で行われた欧州の強豪 Denmark との一戦は残念ながら 1-2 で敗れた。この試合は1月10日から行われていた強化合宿の仕上げとして行われた。この強化合宿はセルビア人である Radojko Avramovic 監督のリストアップした26人の選手がJalan Besar Stadium に集い、2月22日のイラク戦 (シンガポール) 3月1日のパレスチナ戦( アウェィゲーム ) のアジアカップ地区予選に向けて行われた。 この合宿には初代表入りを目指す4人の選手、膝の怪我もあって4年間代表から遠ざかっていたFW選手 Hafizat Jauharm らが新生 Lions ( シンガポール代表の愛称 ) 入りを目指す。 Jauharm は地元 S League の Tampines Rovers 所属で昨年の S League のタイトルとAFF Club Championship のタイトル奪取に貢献したことが評価されての召集だ。他にも 2004年 Tiger Cupで優勝したメンバー15人が含まれており、中心選手であるマレーシア M League でプレーする Aide Iskandar も召集された。 今年の Lions の目標はアジアカップ地区予選突破だ。中国、イラク、パレスチナと強豪揃いで予選通過は容易ではないが最初のイラク戦、パレスチナ戦を1勝1分で乗り切れば上位2位の可能性も見えてくるか?しかしこの頃は約1週間に渡って雨季とはいえ終日に降雨の悪天候続き。合宿も思う様にこなせなかったのでは……。一方の Denmark 代表はワールドカップ予選では Ukraine, Turkey の後塵を拝して3大会連続出場を逃した。監督は Olsen 監督が引き続き指揮を取る。ただ27日のメンバーを観ると、先のワールドカップ予選に召集された選手は6人で実際に出場した選手は予選を通じて3得点を挙げた Michael Gravgaard ら3人。アストンビラ所属のGK Sorensen, シュツッツガルト所属の Jon Dahl Thomason らは所属チームがシーズンまたは開幕直前なので遠征には参加しておらず、 Winter Pause 中の Denmark 国内リーグに所属する選手のみの構成だ。試合は開始から地元シンガポールが主導権を握る。しかし FW Noh Alam Shah が2回の決定機を逃す。最初は19分 Indra Shadan からのパスからGKと1対1になりながらシュートを噴かしてしまった。そして前半終了直前には自らドリブルで抜けて再びGKと1対1になりながらシュートはGK Jesper Christiansen の正面に。だが前半シンガポールが優位であったのは相手選手が氷点下のデンマークから気温差30度以上の赤道付近のシンガポールでのコンディションに順応する前であった事を差し引かねばならないだろう。後半に入ると Denmark は交代選手 Jesper Bech が連続ゴールを挙げる。58分にはオフサイドトラップの掛け損ないを就いてフリーで。67分にはMichael Silberbauer の右からのクロスに合わせて。28分には Steffen Hojer’s の決定機をシンガポール GK Lionel Lewis に足で抑えられたいやな流れを交替選手が救った。終了1分前に Indra Sahdan が1点を還したが勝敗には影響なかった。これで Lions の敗戦は2004年11月さいたまスタジアムで日本に敗れて以来13試合振りとの事。だが Avramovic 監督はこの日代表デビューとなった Mustafic Fahrudin ら新戦力の掌握が出来たと収穫ありとコメント。一方の Denmark Olsen監督は“ Singapore は我々と同様に大変良くプレーをした。両チームとも多くのチャンスを創り観客を沸かせた。前半はシンガポールの方が多くのチャンスがあった。そしてコンビネーション良くプレーしようとしていた。”と賞賛。しかし、Denmark 代表に収穫は見出せたのかな? Olsen 監督のコメントを聞くと70年代に来日した外国クラブチームのコメントを思い出す。シンガポールは来るアジアカップ地区予選に備えて中東遠征を慣行予定。2月3日にクウェート、6日にドーハでオマーン代表と試合を行い、15日は香港とも親善試合を組んでいる。S League開幕前とは言え日本もこれくらいの Match make はできないものか?と羨ましく思った。 82年からAjax 等オランダの Eredivisie で5シーズンプレーした選手がシンガポールにいた。 Fandi Ahmad  シンガポール代表として日本代表とも戦った FW 選手だ。 Ajax の入団はあのマルコ=ファンバステン と天秤に掛けられた上での契約締結だったらしい。 またこういう選手が出てこないか?Premiership の中継をみながら地元の人達は願っているに違いない。