Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

日本人はスポーツの競技性を知らない?

2006-02-25 | 冬季五輪
「五輪は戦場」恩田祐一は言い切った。と、Yahoo Japan が特設している トリノ五輪コーナ―内のコラムを見つけた。非常に興味のあるコラムだった。彼、恩田祐一選手はクロスカントリー男子スプリントに出場。準々決勝第5ヒートで一時は2位まで上がりながらも競り合いで敗れ、最下位敗退した。「悔しさしか残っていない。五輪で上位に行く選手たちは、目や殺気が違う。僕に足りなかったのは、メダルへの思い。この悔しさは、五輪でしか晴らせない」との本音のコメントが伺えた。そしてその後のコメントをスポーツ界に直接携わる人はよく聴く事だ。「連盟やコーチも変わらないといけない。強化といっても、個人や企業任せ。具体的には何もしてくれていない。五輪イヤーだというのに、夏に国内合宿もなかった。冬に入ってからじゃ遅い。予算がないのは分かるけれど、皆で何とかしないと強くはならない。このままでは勝つ体制ではない。何かを変えていかないと。そのために僕が言えというなら、言う」。 スポーツは全てが積み重ねだ。五輪に出るまでのその過程がどれほど大変か?私が実業団時代に五輪を目指し、念願かなって五輪に出場した人も何人かいた。中には上位入賞、そしてメダルを勝取り、だが寸でのところで五輪出場を逃した人も多く観てきた。今からもう15年以上も昔の事だが。どうも日本はスポーツへの理解度はあまり進んでいない様だ。メダルを取ればいくら出すとか、五輪出場すればいくら強化費を支給するとかの話ではなく、国として施設を作るとか、遠征費を補助するとか、スポンサーを見つけてくるとかの努力が皆無だ。長野五輪のメイン会場となったエムウェーブが完成する前、日本には屋内の公式スケートリンクが無く、それすら知らない連盟役員もいた。岡崎らは“富士山の5合目に屋内リンクがあればなぁ”と何度も言っている。世界はそういう条件下のリンクで大会を開催している。シーズンが始まると選手たちが練習場を求めて海外に自腹あるいは所属先の企業の負担で出かけていく事をなんとも思わないのか??サッカーの例を取るとJリーグ発足前の時代そのままだ。全てが同じとは言わないがサッカーの成功を範と出来ないのか?
日本の役人は子供の頃ばかり勉強ばかりして運動神経の引きちぎれた連中ばかりだ。そういう奴らは運動神経の発達している人を妬みの対象でしか観ていない。まぁ無責任に無知なスポーツコラムを書いている輩もスポーツ経験、運動神経が無くのが多いが。五輪が終われば振り向かれない種目が山ほどある。かつて札幌五輪の複合競技で5位に入賞した勝呂選手は北欧では “ ユージ=スグロ” と言えばだれもが知っていたスーパースターだった。身近な所では競輪の中野公一もだ。彼が日本で有名になったのは世界選手権で5連覇を収めてからようやく。(私は1977年の初優勝の時から知っているけど)これが日本のスポーツを取り巻く環境だ。
スキーアルペン女子大回転のトリを飾ったのは、インドのネハ・アフジャだった。日本のスキー関係者の支援を受け、同国のアルペン競技女子選手としては、1988年カルガリー五輪以来、2人目の代表。ネハはコースアウトをすることもなく、しっかりと2本を滑り完走した。順位こそ最下位だったけれど、「今とても幸せな気分です。サポートしてくださった日本の方々には感謝の気持ちでいっぱい」と、五輪参加の喜びを語ったらしい。彼女はパキスタンとの国境付近で、常に紛争が絶えない、あのカシミール地方出身で当地で5歳からスキーを始めた日本のスキー関係者のサポートを得て、五輪参加の喜びを語ったネハ。こんな事まで民間に委ねている。中国にはいくらでも無駄に国民の税金を注ぎ込んでいるのに。毎年夏に中国役人から食欲と性欲を満たしてもらっている日本の国会議員さん達には日本の五輪の事を言ってほしくないなぁ。いっそ、北京五輪では紅星旗でも振って地元の人の顰蹙を買ってガス抜きの大役を果たして欲しいね。あぁ五輪の度に同じ原因で腹が立ってくる…..

五輪憲章は守られているのか?

2006-02-25 | 冬季五輪
荒川が劇的な金メダルを勝ち取る数日前、私的には少し期待していたジャンプの団体戦。日本は6位に終わった。優勝は個人ラージヒルの金、銀メダリストをそろえたオーストリア。2位は Finland 。点差わずか 7.4。距離にして約 4.5m 。一人当たり1m程度の僅差。3位には Norway 。2位と3位との差は 25.5 点。4位以下はドイツ、ポーランド、そして日本と続いた。スイスには勝ったのだがポーランドには僅か 1.3点。一人当たり約 25cm の差であった。日本はベテラン二人が意地を見せてくれた。3人目の2回目の試技で葛西の130m を上回ったのは Finland のアホネンのみ。しかし4人目の試技者でモルゲンシュテルン ( Austria ) が140.5m ハウタマキ ( Finland ) が 138m ヨケルソイ ( Norway ) 141m シュペート 134m ( ドイツ ) キュッテル ( スイス ) 136m 。岡部の 132m 大ジャンプも及ばなかった。3位 Norway と 6位日本との差は57点。飛距離では 51m。1人1回あたり約 6.5m ずつ差がついた勘定になる。ここで問題にしたいのはあの時のルール改正だ。小柄な選手は最高のパフォーマンスをしても、メダル争いには加われない。もはやスキージャンプは背の高い人たちだけが勝てる競技になってしまった。団体で金メダルを獲得したオーストリアの平均身長は182センチで、個人ラージヒル金のトーマス・モルゲンシュテルンは181センチ。それに比べて、団体6位の日本は平均身長が172センチ、エース岡部孝信はわずか165センチだ。スキージャンプでは、アプローチのスピード、空中で風を受けて浮力にするその表面積を考えると板は長い方が有利、その長さはルールで決められる。岡部は身長から76センチ長い、241センチのスキーを履かされているのに対し、モルゲンシュテルンは264センチ、身長から83センチも長い板を使っている。モルゲンシュテルンにならうなら、岡部は248センチの板を使ってもいいはず。長野五輪までのルールは、身長プラス80センチと、すべての選手に平等だった。岡部は245センチの板で飛んでいた。モルゲンシュテルンなら261センチになり、今より3センチ短くなる。現在は身長の146パーセント以内が、板の長さと決められるのだが、そもそもこの計算式は誰が何を根拠に生み出したのか、まったく理解できない。身長プラス80センチに、有利不利が生まれるかどうかは分からないが、日本が連勝するまではルール変更など提議されなかった。スポーツと言うのは定められたルールの中、練習で工夫、切磋琢磨して上を目指すものと考えているが、どうも欧州の連中はそうは考えていないようだ。彼らは日本製品が欧州市場に蔓延られる事を非常に嫌う。“欧州人は夏に1ヶ月程度休暇を取る中、日本人は三日しか休まず欧州市場に製品を売り込みに来る。だから労働時間を減らせ”と無茶苦茶な論理で日本政府に真顔で迫ってくる。欧州の人が日本製品を好んでくれるのはその性能、価格そして販売後のアフター体制が欧州企業では真似できないと言う事実は悔しくて触れられないのだ。彼らの倫理は“あの子は僕達が遊んでいる時に勉強をしているから成績が良い。それはアンフェアーだ。”と言っているのに等しい。この不思議なルール変更が行われている事をもっと世界にアピールせねばと思う。そういう意味では荻原健司氏がIOC選手委員選挙で落選したのは残念の一言。いや彼を入れたくなかったのかもしれない。私が不思議に思うのはJOCをはじめ関係者達が彼の選挙活動に全面的に支援をしたのかと言うことだ…..