Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

サワディーカッッ 微笑みの国にて

2006-02-06 | Football Asia
1月14日 シンガポール からバンコックに移動だ。 チャンギ空港に向かう。昨日に続き好天だ。バンコックでは是非良い仕事をと祈りつつも搭乗予定機が悪天候の為1時間程度遅れるとのアナウンス。熱帯地域独特のスコールに見舞われているのか?と不安になる。機体には確かに水滴が。搭乗したタイ航空機の機内は空いており2時間程度の快適な空の旅を経てバンコックの Dong Ang 空港に。しかし懸念していた天候は全く問題なく、タイ独特の高温多湿の空気が出迎えてくれた。今回、空港ロビー内は欧州からの白人観光客が非常に目立つ。だが中国人、韓国人観光客も数では負けていない。彼らを乗せると思われるハングルや漢字で書かれたプレートの掛かった観光バスが何台も横付けされている。勿論日本人観光客も。バンコックとシンガポール の時差は-1時間。日本とは –2時間になる。空港からホテルに向かうタクシーからの眺めからは1997年の通貨危機から完全に脱却した感じが否めない。今年6月には新しい国際空港がスタートするらしい。長年東南アジアのハブとしての地位を守ってきた シンガポール チャンギ空港は最近の世界的なタイの観光人気と人件費の安さでその地位が奪われまいかと懸念が耐えない。そのせいか?昨年はシンガポール航空が東京- バンコックの直行便の就航を開始した。ホテルにチェックインをして荷を解き、いきつけの和食屋に向かう。70年代の始めは反日デモもあったがタニヤ、パッポンに行くと日本語が溢れている。この和食レストランは日本の定食屋に近いスタイルで私の好きなコミック“ゴルゴ13”がほぼ全巻揃っているのが有り難い。しかし、9ヶ月振りに訪れたここにはもうゴルゴ13は撤去されていた。残念。腹ごしらえを終えてタニヤからシーロム通そしてスリウォン通をぶらぶらと。タニヤでは道に居並ぶ飲み屋の女の子達が一斉に声を掛けて来る。タイというよりもバンコックは好景気だ。公式人口600万人の当地も移転届けを出していない人を含めれば800万人とも言われている。この数は東南アジア随一だ。レストランで働く女の子達も少し面持ちが違う。タイ北部の少数民族の一部がバンコックに出稼ぎに来ているらしい。特に目につくのは銀やコインの装飾した頭飾りをつけて土産物を観光客に行商して廻るアカ族だ。だが彼らは格好だけで本当のアカ族かは怪しいらしい。まだ行った事は無いが北部のラオスとの国境付近ではラオス領であってもタイバーツの方が好まれて使われるらしい。最近ではベトナムの経済発展も顕著であるが、やはりこの地域はタイが経済の中心だ。雰囲気も隣国マレーシアとは大いに異なるが、それは宗教の違いであろう。イスラム教徒の多いマレーシア、そしてタイは敬虔な仏教国だ。したがって2年前から日本ではあまり話題にはならないが両国国境付近で宗教紛争が勃発。タイのイスラム教徒、マレーシアの仏教徒がそれぞれ自国で標的になり、タイは軍隊を派遣して仏教徒保護に乗り出している。HALA とよばれるイスラムの教えに準じた厳しい決まり(例えば調味料でさえアルコール類は混入されてはならない等)があり、日本レストランもマレーシアには中々進出し難いらしい。 歓楽街を歩いていると多くの店が中で Premiership の中継を流している。タイでもサッカーは人気のスポーツだ。だが自国の代表よりも欧州の列強に興味を示す人の方が圧倒的に多い。パッポンの露天にはレプリカユニフォーム のコピー商品が並ぶ。今年はワールドカップがあるので出場国のコピーが出回っている。そして付加価値をつける為に名前と背番号が入ったのもある。日本代表の最新のコピーも見せてもらった。 NAKATA, NAKAMURA, OGURO, NAKAZAWA, YANAGISAWA の名前が入っている。YANAGISAWA は選ばれるか解らないぞ、と店主に言う。イタリアでも出番が少ない事を良く知っていた。日本人は NAKATA, NAKAMURA をよく買って行くらしい。それから Celtic の NAKAMURA もあった。だがタイ代表のものは少なく地元クラブのものは皆無だ。タイ代表が世界に出たのは 1968 年の日本が銅メダルを勝ち取った栄光のメキシゴ輪 だけだ。それ以降、五輪、ワールドカップと地区1次予選を突破出来ない方が多い。来年開催されるアジアカップにはマレーシア、インドネシア、そしてベトナムと共にホスト国に選ばれているが果たしてどこかベスト8に残れるだろうか?