Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

微笑みの国から SEA Games

2006-02-07 | Football Asia
昨年末、フィリピンで開催された SEA Games ではタイが決勝でベトナムを 3-0 で破って優勝をし、この種目大会7連覇を収めた。SEA Game とは South East Asian Games の略でタイを含めた東南アジア11カ国が集って総合的にスポーツ競技を行う東南アジア版五輪とでも言え様。最近ではサッカーは23歳以下の代表で覇を競っている。2003年ベトナム大会の時は丁度バンコックに商用で訪れていた。大会最後の種目がサッカーで決勝戦は地元ベトナム vs タイ。メダル獲得数で大きく地元ベトナムに水を開けられ最後のサッカーで優勝を収め有終の美を飾りたいと地元紙でも決勝戦を前にコメントされていた。一方ベトナムもサッカーは人気種目。ここ数年の好景気もあってクラブチームの強化が進んでいる。その要因が高給で迎えるライバル国タイの代表クラス選手。かつてのエース、キャティサック=セナムゥアンはベトナムのホアン・アイン・ジャライでプレーする。2001年に引き抜かれた時は週給200,000バーツ(約70万円)だったらしい。だがこの額は月給だと言う人も。いずれにせよタイ国内では代表クラスでも貰えない金額らいし。それだけにタイはベトナムには負けられないらしい。決勝戦、会場の大会メインスタジアム競技場は超満員でベトナムがタイゴール前に迫ると大歓声が後押しをする。しかし、先制したのはタイ。その後も1対1ではタイに分がありベトナムはシュートチャンスが掴めない。そして後半40分過ぎにはベトナムは退場者を出し、45分を過ぎた。地元ベトナムは苦しくなった。しかしロスタイムに入ってベトナムはエースの Van Quyen が起死回生の同点ゴールを決め、スタジアムの貴賓席のお偉方から試合終了後のセレモニーの為に準備していた音楽隊そして地元大観衆も大騒ぎ。テレビのブラウン管からもスタンドが揺れているのではと思うくらいに。しかし延長戦に入りタイのエース Chaikamdee のゴールデンゴールでタイが大会6連覇を決めた。Chaikamdee は準決勝後に大会当局からドーピング疑惑がかけられたが、その疑惑こそ決勝戦でベトナムに勝たせる為の地元の工作とタイは関係者を現地に派遣するなどのごたごたがあったがその渦中にあった Chaikamdee が鬱憤を自らの手で(いや足で)晴らすことが出来た。技術レベルはさておき、地元の人達のサッカーに対する熱い思いは想像以上であった。喜びを爆発させるタイイレブンの元にチーム関係者がタイ国王の肖像写真を掲げて走ってくると選手たちは一斉にその写真の前に平伏した。バンコック市内でもいたるところに国王、王妃の肖像画を見かける。如何に一般市民がロイヤルファミリーに忠誠を誓っている事がわかる。 もし、タイがワールドカップ本大会に進出する事になれば、国王は現地に赴くのかしら.....

サワディーカッッ 微笑みの国にて その2

2006-02-07 | Football Asia
日本人は良い、韓国人よりも中国人よりも良い、と言うのは地元の男女も同じだった。
女性と言うのはお察しの通り飲み屋のホステス達だ。出稼ぎに来る女の子や地方から出て来る女学生のレストランでのウェイトレスの平均月給が約 6,000バーツ ( 21,000 ) だがこれでは最近は物価の上がったバンコックでは生活が苦しく友人と部屋をシェアーして食繋いでいるらしい。それが風俗嬢では10倍の 60,000バーツに跳ね上がるらしいが、ゴーゴーバーや日本式のキャバレー(古いか?)で働く娘達はお客との“時間外労働”も含めてこれくらいらしい。更に外国人とは月 40,000 バーツ ( 140,000 ) が“現地妻”契約の相場らしい。その時間外労働や契約を定められた条項通りに履行してくれるのが日本人だとか。韓国人、中国人には約束を破られたり、高圧的な態度で暴力をふるわれた娘もいたらしい。また時間外労働でなくても日本人は気前良くチップを弾んでくれると。だけど最も敬遠したいのは同じタイ人らしい。景気のよくなった最近ではこういう所に出入りする地元の男性が大変増えているらしいとか。とんだ経済効果の表れだ。出自を探られるのを警戒しているらしい。一方の地元男性陣からの日本の評価だが、まずトヨタ、ニッサン、マヅダといった自動車から Panasonic, Sonyといった家電製品までのブランド、それからナカムラの名前が。かつてはナカタが真っ先に出て来たものだったが。タカハラと並んで最近は出番が減ったと言う現地人も少なくなかった。日本人選手は技術の高さだけでなく、欧州人の為にゲームを造っているというところが高評価に繋がっている。だが地元タイ代表に話を向けても来年自国がアジアカップのホスト国だと言うことを知らない(興味がない?)人が多い。だがアジアカップホスト国マレーシア、インドネシア、ベトナム、タイこの中でタイだけが1992年の広島大会以来本大会へ連続出場を果たしている。インドネシアは1996年UAE大会に本戦出場を果たした。しかし、両国共まだ1次リーグを突破していない。タイといえばアジア大会では滅法強く、2002年釜山大会、1998年地元でのアジア大会、は連続してベスト4に進出している。1998年大会では地元とはいえ準々決勝では優勝候補の韓国を破ってのベスト4だった。タイは一般的に内弁慶と言われている。それはこの国独特の気候によるところが大きいと思う。1984年のロス五輪予選前に当時の日本サッカー協会事務局長が“タイは内弁慶のチーム。タイ国内でやればタイの方が有利だろうが、シンガポールなら七分三分で日本に分がある。”とコメントしていたが、シンガポール こそ日本と相対するタイにとっては ホームゲーム 。逆に七分三分でタイに地の利がありと考えるべきであった。続く