Mr.コンティのRising JAPAN

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五輪憲章は守られているのか?

2006-02-25 | 冬季五輪
荒川が劇的な金メダルを勝ち取る数日前、私的には少し期待していたジャンプの団体戦。日本は6位に終わった。優勝は個人ラージヒルの金、銀メダリストをそろえたオーストリア。2位は Finland 。点差わずか 7.4。距離にして約 4.5m 。一人当たり1m程度の僅差。3位には Norway 。2位と3位との差は 25.5 点。4位以下はドイツ、ポーランド、そして日本と続いた。スイスには勝ったのだがポーランドには僅か 1.3点。一人当たり約 25cm の差であった。日本はベテラン二人が意地を見せてくれた。3人目の2回目の試技で葛西の130m を上回ったのは Finland のアホネンのみ。しかし4人目の試技者でモルゲンシュテルン ( Austria ) が140.5m ハウタマキ ( Finland ) が 138m ヨケルソイ ( Norway ) 141m シュペート 134m ( ドイツ ) キュッテル ( スイス ) 136m 。岡部の 132m 大ジャンプも及ばなかった。3位 Norway と 6位日本との差は57点。飛距離では 51m。1人1回あたり約 6.5m ずつ差がついた勘定になる。ここで問題にしたいのはあの時のルール改正だ。小柄な選手は最高のパフォーマンスをしても、メダル争いには加われない。もはやスキージャンプは背の高い人たちだけが勝てる競技になってしまった。団体で金メダルを獲得したオーストリアの平均身長は182センチで、個人ラージヒル金のトーマス・モルゲンシュテルンは181センチ。それに比べて、団体6位の日本は平均身長が172センチ、エース岡部孝信はわずか165センチだ。スキージャンプでは、アプローチのスピード、空中で風を受けて浮力にするその表面積を考えると板は長い方が有利、その長さはルールで決められる。岡部は身長から76センチ長い、241センチのスキーを履かされているのに対し、モルゲンシュテルンは264センチ、身長から83センチも長い板を使っている。モルゲンシュテルンにならうなら、岡部は248センチの板を使ってもいいはず。長野五輪までのルールは、身長プラス80センチと、すべての選手に平等だった。岡部は245センチの板で飛んでいた。モルゲンシュテルンなら261センチになり、今より3センチ短くなる。現在は身長の146パーセント以内が、板の長さと決められるのだが、そもそもこの計算式は誰が何を根拠に生み出したのか、まったく理解できない。身長プラス80センチに、有利不利が生まれるかどうかは分からないが、日本が連勝するまではルール変更など提議されなかった。スポーツと言うのは定められたルールの中、練習で工夫、切磋琢磨して上を目指すものと考えているが、どうも欧州の連中はそうは考えていないようだ。彼らは日本製品が欧州市場に蔓延られる事を非常に嫌う。“欧州人は夏に1ヶ月程度休暇を取る中、日本人は三日しか休まず欧州市場に製品を売り込みに来る。だから労働時間を減らせ”と無茶苦茶な論理で日本政府に真顔で迫ってくる。欧州の人が日本製品を好んでくれるのはその性能、価格そして販売後のアフター体制が欧州企業では真似できないと言う事実は悔しくて触れられないのだ。彼らの倫理は“あの子は僕達が遊んでいる時に勉強をしているから成績が良い。それはアンフェアーだ。”と言っているのに等しい。この不思議なルール変更が行われている事をもっと世界にアピールせねばと思う。そういう意味では荻原健司氏がIOC選手委員選挙で落選したのは残念の一言。いや彼を入れたくなかったのかもしれない。私が不思議に思うのはJOCをはじめ関係者達が彼の選挙活動に全面的に支援をしたのかと言うことだ…..


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