歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

“東京家族” ⑩ 東京物語デジタルリマスター版を観て

2013年02月05日 | 映画の話し
昨日、『東京物語』を観ました、2011年4月にNHKBSで放送され、録画しておいた“デジタルリマスター版”の『東京物語』です。

見終わって、あれ?、これって“古くない”と思いました。

デジタルリマスター版で画像が鮮明だった事も影響していたとは思いますが、『東京家族』を観たその直後で、白黒の映像がとても新鮮でした。

やはり、『東京物語』は1953年で完成されているのです。いじっても、なぞっても、かたちを借りても、いけなかったのです。

改めて、山田洋次監督の「東京家族」は、まったく、ほぼ、間違い無く、99%リメイクであったと思いました。

『東京物語』は1953制作の当時の世相を反映した家族の物語であり、時代背景が変わっても、“結果として”、普遍的な、家族の物語が描かれていたのでした。

こういう形で、こう云う風に、家族を描くとしたら、1953年の『東京物語』で、充分だと思いました。2012年に、1953年の『東京物語』の“かたちをなぞって”家族を描く事に、どんな、意味が?と、思ってしまいました。

普遍的で、いろいろな意味で完成された『東京物語』は、1953年制作の小津安二郎監督版だけで、ヨカッタと思うのです。

それにしても、やっと気付きました。フツウのヒトを、フツウに演じる、“笠智衆”は、フツウの俳優では、なかった事を・・・でした。

それにしても、笠智衆の反対で“号泣シーン”から、リンゴの皮を剝くシーンに変えたと聞いたシーン、どこにも有りませんでした。

“リンゴ皮剝き”はその筋で不評だったので、直ぐに編集し直して、現在の観られる“正式作品”には無くなってしまった? 

兎に角、『東京物語』ヨカッタ!です。これまで、3回ほど観ていたのですが、「東京家族」を観た後で、より、名作であったと気付かされました。

それにしても、今回、原節子の足がデカイことを発見! 香川京子は靴下、原節子が裸足で部屋の中を歩くシーンで、とても、とても、気になりました。

※このシーンは“ベタベタ”と裸足で部屋を歩き回り、何かイメージ的に良くない!靴下を履くべきでした。


※裸足の所為でデカク!見えた?

原節子さんは、今は、鎌倉で暮らしているそうですが、「東京家族」はご覧になったのでしょうか?92歳か、93歳かと思います。

『東京物語』の主要な出演者で、今もご存命なのは、原節子さんと、81歳の香川京子さんの二人だけとなりました。


それでは、また。







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