昨日の続きです。
それで、まったく目立たない、損な役回りだった長男夫婦を演じた、西村雅彦と夏川結衣、それなりに目立って、得な役回りだった長女夫婦を演じた、中嶋朋子と林家正蔵でした。
そして、主役の次男で、歳の離れた末っ子を演じた「妻夫木聡」に、婚約者の“紀子”を演じた「蒼井優」、爽やかコンビです。
二人は、清潔そうで、真面目そうで、優しそうで、イイヒトそうなのです。役者と役柄のイメージとが、それなりにピッタリなのです。まあ、キャスティングと云うのは、そんなものだと思います。
それで、父と母は、学校での成績も悪く、30過ぎてもフリーター同然で、何をしているのか、何を考えているのか、判らない次男が心配なのです。
頼り無い次男と、感じがいい婚約者が中心でドラマが展開するのです。小津の「東京物語」の原節子が演じた、戦死した次男の元嫁の“紀子”の役回りが、この二人なのです。
母親は、片づいた息子のアパートの部屋を見て、そして婚約者をひと目見て、息子に対する不安は一瞬にして消えるのです。
母親って、そんなものなの?一瞬の動物的な勘?本能なの?
それにひきかえ、父親は、何だか、黙っているだけで、何を考えているのか傍目には判らないのです。でも、これって、所謂、フツウの父親的な反応だと思います。
平山周吉は、フツウのお父さんで、言葉とか、態度とか、表情とか、そんに変化は示さないのです。日本の男は、いつの世も? 変わらないのです。でも、云う時は、必要にして充分、無駄なく、キッパリと云うのです。
男は、理屈なのです。見ている処は良く見ているのです。周吉が正座し「昌次をよろしく・・・」と紀子に向かって頭を下げ、母親の腕時計を紀子に託すのでした。
このシーンで、オジサンは目尻に涙がチョッピリ溜まってしまいました。
それにしても、蒼井優はイイ女優です。いま、お嫁さんにしたい女優ナンバーワンだと?オジサンは思うのです。1985年の8月生まれで27歳だけど、独身?・・・だよね?
オジサンは、紀子の、蒼井優の、笑顔を見ているだけで、希望がわいてくるのです。
山田洋次監督がインタビューのなかで『人間の気持ち、感情の揺らぎを、丁寧に丁寧に撮っていく、そうすると、娘がお嫁に行ってお父さんが少しさびしい、ということだけも一つの映画になる』、これって、いわゆる小津安二郎の世界ですね。
そんな小津映画の観客の中心は、娘を嫁がせ、貰う世代、嫁に行く世代だった?
今回の「東京家族」の観客は、平日のせいか?百パーセント嫁がせ、貰う側の世代でした。まぁ、全員でも、20数名でしたけれど・・・。
そんな、ことで、このご時世であっても、ご時世だからこそ、希望を捨てたくない!との、監督のメッセージは、60代以降の方々で、どう考えても、希望を持っても、それほど先が無い方に、だけ、しか、伝わらないの?では、と思ったりするのでした。
まぁ、休日であれば、妻夫木、蒼井ファンの若い方も見に来るのか?
まぁ、余計なことですが、監督の『母べえ』も、それなりに、戦争を憎み、平和を愛するメッセージが込められているわけです。
でも、しかし、好戦的な方々とか、無関心な方々とか、が、反戦的、非戦的な作品を観て、そうか!そうだ!と、考え方を改める事は、たぶんありません。
そも、そも、それらの方々は、そういう作品を、お金を払って観に来ることは無いと思うのです。観に来る方は、それなりに、テーマに好意を抱いているから、観に来る、のです。
何か、これって、“身も蓋も無い話し”を、してしまった? 寅さんが聞いたら『それを云っちゃ~、おしまいよ』ですかね。
うん!いくつになっても、夢や希望を捨ててはいけないのです。山田洋次さんは80歳、わたくしは63歳、まだ、まだ、なのです。
でも、しかし・・・自分よりも年下が、総理大臣になって“私の内閣でェ!”何て、国会での答弁を、横目で眺めていると、とても、何か、寂しいような、情け無いような、アホらしいような、そんな、今日、この頃なのです。
でも、兎に角、蒼井優は希望なのです!
本日は、これまで!
まだ、たぶん、あと1回ぐらい、「東京家族」です。
では、また来週。
それで、まったく目立たない、損な役回りだった長男夫婦を演じた、西村雅彦と夏川結衣、それなりに目立って、得な役回りだった長女夫婦を演じた、中嶋朋子と林家正蔵でした。
そして、主役の次男で、歳の離れた末っ子を演じた「妻夫木聡」に、婚約者の“紀子”を演じた「蒼井優」、爽やかコンビです。
二人は、清潔そうで、真面目そうで、優しそうで、イイヒトそうなのです。役者と役柄のイメージとが、それなりにピッタリなのです。まあ、キャスティングと云うのは、そんなものだと思います。
それで、父と母は、学校での成績も悪く、30過ぎてもフリーター同然で、何をしているのか、何を考えているのか、判らない次男が心配なのです。
頼り無い次男と、感じがいい婚約者が中心でドラマが展開するのです。小津の「東京物語」の原節子が演じた、戦死した次男の元嫁の“紀子”の役回りが、この二人なのです。
母親は、片づいた息子のアパートの部屋を見て、そして婚約者をひと目見て、息子に対する不安は一瞬にして消えるのです。
母親って、そんなものなの?一瞬の動物的な勘?本能なの?
それにひきかえ、父親は、何だか、黙っているだけで、何を考えているのか傍目には判らないのです。でも、これって、所謂、フツウの父親的な反応だと思います。
平山周吉は、フツウのお父さんで、言葉とか、態度とか、表情とか、そんに変化は示さないのです。日本の男は、いつの世も? 変わらないのです。でも、云う時は、必要にして充分、無駄なく、キッパリと云うのです。
男は、理屈なのです。見ている処は良く見ているのです。周吉が正座し「昌次をよろしく・・・」と紀子に向かって頭を下げ、母親の腕時計を紀子に託すのでした。
このシーンで、オジサンは目尻に涙がチョッピリ溜まってしまいました。
それにしても、蒼井優はイイ女優です。いま、お嫁さんにしたい女優ナンバーワンだと?オジサンは思うのです。1985年の8月生まれで27歳だけど、独身?・・・だよね?
オジサンは、紀子の、蒼井優の、笑顔を見ているだけで、希望がわいてくるのです。
山田洋次監督がインタビューのなかで『人間の気持ち、感情の揺らぎを、丁寧に丁寧に撮っていく、そうすると、娘がお嫁に行ってお父さんが少しさびしい、ということだけも一つの映画になる』、これって、いわゆる小津安二郎の世界ですね。
そんな小津映画の観客の中心は、娘を嫁がせ、貰う世代、嫁に行く世代だった?
今回の「東京家族」の観客は、平日のせいか?百パーセント嫁がせ、貰う側の世代でした。まぁ、全員でも、20数名でしたけれど・・・。
そんな、ことで、このご時世であっても、ご時世だからこそ、希望を捨てたくない!との、監督のメッセージは、60代以降の方々で、どう考えても、希望を持っても、それほど先が無い方に、だけ、しか、伝わらないの?では、と思ったりするのでした。
まぁ、休日であれば、妻夫木、蒼井ファンの若い方も見に来るのか?
まぁ、余計なことですが、監督の『母べえ』も、それなりに、戦争を憎み、平和を愛するメッセージが込められているわけです。
でも、しかし、好戦的な方々とか、無関心な方々とか、が、反戦的、非戦的な作品を観て、そうか!そうだ!と、考え方を改める事は、たぶんありません。
そも、そも、それらの方々は、そういう作品を、お金を払って観に来ることは無いと思うのです。観に来る方は、それなりに、テーマに好意を抱いているから、観に来る、のです。
何か、これって、“身も蓋も無い話し”を、してしまった? 寅さんが聞いたら『それを云っちゃ~、おしまいよ』ですかね。
うん!いくつになっても、夢や希望を捨ててはいけないのです。山田洋次さんは80歳、わたくしは63歳、まだ、まだ、なのです。
でも、しかし・・・自分よりも年下が、総理大臣になって“私の内閣でェ!”何て、国会での答弁を、横目で眺めていると、とても、何か、寂しいような、情け無いような、アホらしいような、そんな、今日、この頃なのです。
でも、兎に角、蒼井優は希望なのです!
本日は、これまで!
まだ、たぶん、あと1回ぐらい、「東京家族」です。
では、また来週。