歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

パレルモを歩く(11)-長屋のベルルスコーニさん   

2010年02月18日 | 世界の風景
昨日の続きです。

それでも、まだ、パレルモです。

トンネルを抜けると、そこは、小さな広場? それとも中庭?


奥の方では女達が世間話? 手前のテーブルでは男達がトランプに興じ、真ん中にある井戸の蛇口からは水が出っぱなし・・・・・・、何とも、長閑で、平和な風景。


手にタバコを挟んだこのオジサンがとてもイイのです。明るくて、いい加減そうで、調子良さそうで、適当そうで、無責任そうで、酒も女も博打も好きそうで、でも、それなりに、しっかり家族を愛していそうで、楽しく愉快に人生を送っていそうで、もう、これぞ、イタリア男。


炊事も、洗濯も、みんなこの共同井戸なの? 広場の中心には共同井戸が似合うのです。


それにしても、イイ体格をしているお母さんです。絶対に病気はしないように見えます。


鉢巻きの少年は、どうも、孫ですかね? ホントに頑丈そう。


蛇口から飲む水は格別の味です。昔、私もよく飲みました。夏の生ぬく鉄臭い水道の水は、少年時代の味です。


青いTシャツの女性は娘でしょうか? 徐々に母の体型に近づいています。


双子だそうです。女子プロレスでタッグを組みそうな雰囲気、でも、20代までは、それなりに魅力的な乙女?であったように思われます。まだ明るいのですが夕食の時間なのです。


女は夕餉の支度、男達はカード遊びをしながら夕食を待つ、これがイタリア庶民の暮らし。


昼間は海に行って遊んだので、今晩は簡単な夕食にしたそうです。


家族だけではなく、隣近所が一緒に夕食を囲んでいるのです。先ほどの調子よさそうなオジサンが、貧乏だけど、みんなで助け合いながら、楽しく暮らしていると云ってました。

それにしても、オバサン!豪快にビール?のラッパ飲み! もう体型など気にならないお年頃? それにしても、みんなトテモ楽しそうで、幸せそうです。


イタリア、シチリア島のパレルモの長屋風景です。


ブルーの縦縞の布は洗濯物ではなく、カーテンのようです。


イタリア式長屋で、みんなでオシャベリをしたり、泣いたり、笑ったり、怒ったり、子供と戯れたり、飯を喰ったり、酒を飲んだり、大声で歌ったり・・・・・・。

う~ん。これぞ人生・・・・・・。

それと、先ほどの、調子よさそうで、酒好き女好きそうなオジサンですが、あの喋り方、身振りが、どうも、何だか、ベルルスコーニ首相に似ている? そんな気がしてきました。


パレルモの裏町、裏道、路地歩きはまだ続きます。でも、そろそろ・・・お終いかも。


NHK「世界ふれあい街歩き」で、パレルモを歩いています。


それでは、また明日。


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