歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

パレルモを歩く(7)-路地裏の危険   

2010年02月12日 | 世界の風景
昨日の続きです。

「世界ふれあい街歩き」で、イタリアはシチリア島の“パレルモ”を、歩いている“つもり”になっているのです。

この時、バレルモの気温は30度でした。それなのに、それなのに、今日のこちらの気温は6度、窓から外を眺めると、雪がチラチラ舞っています。気温差24度、かなりのムリがありそうです。

それでも、ひたすら街を歩きます。

公共施設が建ち並ぶ表通りと、住居区域とではかなり雰囲気が異なります。表通りでは、歴史の、重み、厚み、味わいを感じます。

が、しかし、住居区域の裏通りは、建物の汚れ具合、傷み具合に、歴史の、移ろい、儚さ、空しさ、うらぶれ感、朽ち果て感が漂っています。

数百年前から、街並みは変わらないのでしょう。ココにずっと、ずっと暮らしている人たちは、お父さんお母さん、お祖父さん、お祖母さん、そのまた、お父さんにお母さん、何世代に渡って、みんな同じ風景を見て来たのでしょう。


祖先代々の、暮らし方が染み込み、匂いや、手垢や、汚れも、染みついている訳です。


生まれた時から、ずっと同じ風景を見ながらの暮らしは、どうなのでしょう。


これまでに出会った、漁師さん、自転車屋の親爺さん、金物屋の親爺さん、確かに、それなりに暮らしを楽しんでいるように見えました。 


通りすがりの私にとっては、それなりに面白く、興味を惹く街並みですが、どうも、やっぱり、石造建築は・・・・・・、時折、眺めるには良いのですが、そこに住みたいとは、思えないのです。

賑やかな市場、何処の国でも見かける風景です。何処か“アメ横的”匂いがします。ポリ袋を下げたお母さんは地元の方のようです。のどかな体型です。


観光客も混じっているようです。


市場を通り過ぎ、路地をブラブラ歩きます。


でも、です。ホントに路地裏などを、観光客然として、カメラをぶら下げ、バックを肩に掛け、日本人丸出しで歩くのは相当に危険なようです。

イタリア南部は、北部に比べて経済的にも貧しく、かの“マフィアの地元”でもあり、治安は良くないと云うか、悪いそうです。

特に日本人は狙われるようです。ボンヤリ、ブラブラ、呑気に、町歩き、何てことは、相当な覚悟と、度胸と、根性と、腕っ節に自信の有る方でないと、泣きを見ること間違いなし、だそうです。

治安が悪いのはホントに困ります。テレビを観て、行った気になって、歩いたつもりになるのが、トテモ経済的で安全です。

まだ、まだ、パレルモを歩いたつもりは続きます。

ホントは、はやく東京を、ホントに、歩きたいのですが、桜の季節までは辛抱します。

それでは、また来週。


コメント
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