夜に。
上京してあちこち。臈光。さんのガラス展と、書の名宝展へ。
ガラスの質感と手作りのフォルム、ガレのような色合いがきれいだった。
書の名宝展は、nonさんと。彼はじつは書のエキスパート。
書家ではないけれど、正真正銘のほんものをじかにご存知の方。
とてもふしぎで気持ちのよい風合いの、もう十年ごしのおつきあいになるこのひとについて、いつかエッセイを書いてみたい気がする。
さらりとした友情をくれる。
帰路、雷雨で横須賀線が停まった。
西大井の駅で下車しなければならず、仕方なく夫に電話して迎えにきてもらう。
雨をながめながら二時間待った。
和泉式部の歌をいくつか思い出しながら。
中年過ぎて、なおみずみずしく抒情を紡いだ女人。
彼女の恋歌は、ほんとうはヴァーチャルなものかもしれない、などと。
現実か、空想か、そんなことはどうでもいいことだ、という気がして。
おひるのフレンチも、ほんとにおいしかったです。手作りで、一品ごとに、しゃれた工夫があって、しかもお値段の安さ。
お仕事、最後の詰めですね。がんばってください。からだをこわさないように。
久しぶりに、
ゆっくりと 漂う時間 が感じられました。
ぜひ、また。