小淵沢絵本美術館へ。
森の中へ小道を入り、ふとひらけた洋館は、御伽噺そのものだった。正面車寄せから富士を眺める景色も素晴らしい。
館内はいくつもの小部屋、回廊、また小部屋。作家やテーマごとに仕切られ、一部屋一部屋が、小さな宇宙、小さな世界。
オルゴールの優しい歌がずっと鳴っていた。きれいで優しい夢の音楽。
1drnjkにアイスコーヒー。細かに砕かれた氷の気遣いもこまやか。美味しかった。
そしてさわやかなハーブ、アロマの香りが漂う。
目に、耳に、嗅覚、家具調度の風合い、肌触り。すべて完璧な優しさ。
展示された作品には、社会風刺や深層心理の不安を表現したシリアスなものもある。
メルヘンに仮託した無垢なアートの、社会矛盾や不条理への抵抗。
メルヘンな魂を守る館を包む森の静けさ。ドヴォルジャークの音楽が梢の中で揺れている
癒される時空間だった。
愛と感謝。