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第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで鎌田紗綾さんが日本人でただひとりSecond Roundへ

2023-10-10 | ピアノ

 たまたまYouTubeを観ていて発見した"ショパン国際ピリオド楽器コンクール"の生配信。調べてみると2018年の第一回に続いての開催のようで本家のショパン国際ピアノコンクールと同様にワルシャワで開催される。今回は審査の上で85人から選ばれた35人がFirst Roundに参加した。驚いたことに参加者を国別にみると日本10人(日本人だがフランスと表記の方が1人)、ポーランド6人、イタリア4人。中国、韓国、アメリカ合衆国が2名ずつ、オーストラリア、オーストリア、フランス、スペイン、カナダ、ドイツ、ハンガリーが1名ずつと圧倒的に日本が多い。そんな日本人でSecond Roundに進めた15人に加わったのは鎌田紗綾さんただ一人だけでした。ちなみに私が前から存じ上げていた参加者は今年のPTNA特級でセミファイナルまでいった小野田有紗さんだけでした。

 そもそもこのコンクールの最大の特徴はショパンの生きていた時代に製造されていたピアノを使うということです。ショパンも愛用していたフランス製プレイエルやエラール、オーストリアのグラーフ、イギリスのブロードウッドなどが用意されていて参加者は曲ごとにステージに並べられた2~3種類のピアノを演奏するという嗜好です。ルールではピアニストは最低でも2台を選択、かつFirst Roundではそのうち1台はオーストリア製でなければなりません。なかには古楽器をもとに現代になってコピーしたものもあり、考え方によっては一番1840年代当時の音に近いとも言えます。それぞれのピアノは鍵盤は73~78鍵、ペダルは2本だがペダルアクションがまちまち、鍵盤の高さも異なる。当然タッチや音色も異なってくる。そこをどう弾きこなすかというところがポイントになってくる。と言っても古いピアノが身近にはないなかでどうやって練習するのだろうか。。

 また本家のショパンコンクールとは違ってFirst Roundだけはショパン以外の曲も課題曲になっています。

・JSバッハの平均律曲集よりPrelude/Fugueを1曲
・WAモーツアルトの幻想曲
・ショパンの初期のポロネーズより1曲(本家のショパンコンクールでは聴いたことがないやつです)
・ショパン以外の作曲家のポロネーズより1曲
・ショパンのバラード4曲、舟歌より1曲

 さて鎌田紗綾さんですが、今年高校を卒業したばかりで日本人のなかでは最年少だそうです。めぐまれた細長い指が特徴で表情豊かに演奏するタイプの方です。Second Roundが楽しみです。

2nd International Chopin Competition on Period Instruments (first round), session 1, 7.10.2023

(鎌田さんは2:39:00辺りです。)

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