粋なオヤジになりたくて

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五十嵐薫子さんがジュネーブ国際コンクールでファイナリストに

2022-11-02 | ピアノ
 昨年のショパンコンクールでは素晴らしい演奏だったにもかかわらず残念ながら一次予選で敗退してしまった五十嵐薫子さんがジュネーブ国際コンクールピアノ部門で4名しか選ばれないファイナリスト(女性ではただひとり)に選ばれました。おめでとうございます!!

 ちなみにセミファイナリスト9名のなかには20歳になった進藤実優さんが残っていました。ショパンコンクールでもセミファイナルに残った実力者でどちらも残念ながらファイナルのコンチェルトまでは行けない結果となりました。まだまだ若いんだし引き続き頑張って欲しいです。

 進藤さんはいきなりショパンソナタ3番から始めて、それでも後半のスクリャービンのソナタ2番、リストのドン・ジョバンニの回想へと盛り上げていく力がすごいなと思いました。まさにコンクール向きのリサイタルだと思いました。
Miyu Shindo | 76th Concours de Genève, Piano Semi-Final 2022 (Solo Recital)


 それに対してラメ入りの黒のドレスで登場した五十嵐さんは前半にシューベルト=リストの4曲、後半は50分近い長大な最難関曲ベートーヴェンのハンマークラヴィーアとまさに自分がやりたいリサイタルという選曲で、コンクールではちょっと選曲が冒険的かなとも思ったのですが、まるで吹っ切れたような渾身のハンマークラヴィーアが評価されたようですね。何度も聴き返してしまいました。会場の聴衆の心もつかんだようでした。1曲目の"水の上で歌う"は私の大好きな曲です。(映画バトル・ロワイアルで栗山千明のバックで流れている曲です。) ファイナルの結果はわかりませんが、この日のリサイタルの演奏曲目はそのままレコーディングしてCDで発売でいいんじゃないでしょうかね。

Kaoruko Igarashi | 76th Concours de Genève: Piano Semi-Final 2022 (Solo Recital)


 室内楽では日頃より室内楽の研鑚を積まれている成果がでたのかチェロと息をピッタリ合わせていました。またペトラルカのソネットの歌唱ヴァージョンがあることを初めて知りました。
Kaoruko Igarashi | 76th Concours de Genève: Piano Semi-Final (Chamber Music)


 今回、TVカメラのアングルで舞台奥から鍵盤を映すのがあって大変興味深かったです。黒鍵に光る汗の跡。割と進藤さんは鍵盤の上からつかむタイプに対して五十嵐さんは横からでもいけるタイプなんですね。
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