バッハの平均律曲集は音大の入試とか入学後の課題とかにもあって、どちらかというと好きではない人が多いような気がするのだけれど、私は好きだなぁ。 平均律曲集第一巻の最後にあたる24曲目の前奏曲とフーガはバッハがこの曲集に込めた想いが凝縮されている感じがして特に好きな曲です。昔は前奏曲だけ練習したこともあったけど、フーガはとてもとても難しくて音楽にもならない。こんな曲が作れるなんてバッハの頭の中はどうなっているんだろうか。
グールドのこの曲の演奏は特徴的で、まずスタッカートでかつテンポが速い。前奏曲では似たような演奏をする人もいるが、フーガでこんな演奏をするのは私が知る限りは彼だけだろう。この速さのなかで無調性のようにテーマが寄せては返す波のように浮き上がっては消えて繰り返される。最高の一言です。
バッハ Bach: 平均律 第1巻 第24番 ロ短調 Well Tempered Clavier 1 No. 24 BWV869/グレン・グールド Glenn Gould/レコード/高音質
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