ギリシャ神話あれこれ:天翔けるベレロポン

 
 小学校の頃、おませで品の好い、お嬢グループのお喋りに引っ張り込まれて、「いくら欲しくても、欲しい気持ちだけでは手に入らない類のもので、一番欲しいものは何?」というお題に参加した。お嬢たちはキャッキャッとはしゃぎながら、「世界一の美貌」、「お姫さまという位」、「片想いの男の子のハート」など、お嬢らしい答えをするのだった。
 で、私の番が来て、私は、「んー……ペガサスかな」と答えた。
 一瞬、お嬢たちはきょとんとして顔を見合わせ、それから再びキャイキャイと、「美人だったら、美しさに惹かれてペガサスが舞い降りて……」「もしお姫さまになったら、お城にペガサスを飼って……」「恋の相手がペガサスに乗って迎えにきて……」と、自分たちの憧れのイメージのなかに、早速ペガサスを取り入れた。
 でも、ペガサスって一頭しかいないんだよ。私は美も王位も要らないから、ペガサスが欲しいよ。
 ……

 ペガソス(ペガサス)は翼を持つ馬で、見たものを石に変える蛇髪の怪女メドゥーサの血から生まれたという。父親は海神ポセイドン。馬というと大抵、ポセイドンが絡んでくる。
 ペガソスは、英雄ベレロポンのエピソードに登場する。ベレロポンは、シシュポスを祖父、グラウコスを父とする、コリントスの王子。

 To be continued...

 画像は、画像は、ファン・テュルデン「ペガソスとアテナ」。
  テオドール・ファン・テュルデン
   (Theodoor van Thulden, 1606-1669, Flemish)


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