千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「毒婦。」なる

2012年07月26日 | 詠む

「毒婦。」なる奇妙な記録ひもとけば 紙一重なり売春と妻

毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記」 北原みのり 朝日新聞出版

夢中で読んだ、北原みのり渾身のルポルタージュ。以下、備忘メモ。

100円ノック式ボールペンを、優雅に押す。一つひとつの所作が、きれい。そんなの、あるのか。18頁

「中出しは言われたままするのに、結婚は親に反対されたからダメだなんておかしいよ!」 傍聴の若い女の会話 54頁

女男が逆だったら? 男の”純情”  ”ピュア” 74頁

5センチヒールのサンダル 75頁

佳苗ガールズ 登場 86頁

佳苗のドライさと合理性 114頁

「男性が喜びそうな女像」を徹底して演じながらも、「他人にどう思われるか」に、驚くほど無頓着で恐れを持たず、それより「どう見せたいか」にこだわり、相手に畏怖と敬意を求める。それが佳苗だ。 146頁

インターネットオークション詐欺 こんな間抜けやるんだ 執行猶予付き有罪判決 174頁

「独自の価値観」 裁判官に言われたくないよな 188頁

裁判員 27歳の男「達成感があった」「自分の持つ以上の力を出し切れた」「裁判官と裁判員の結束力が強まった」とにこやかに答える...ああ、おぞましい 190頁

手記の公表 みのりの衝撃 191頁

「援交世代から思想が生まれると思っていた。生んだのは木嶋佳苗だったのね」上野千鶴子 204頁

   *    *

木嶋佳苗被告の手記 朝日新聞デジタル版

おそらくこれが、佳苗の文章。これほど不快感の高まる表現は、初めて。呆れた。まさに怪物。

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