チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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おらおらでひとりいぐも/本

2019年03月30日 | 

著者:若竹千佐子 (河出書房新社) 2017年

図書館にリクエストしていたこの本、半年経ってやっと借りることができました。

それだけの人気本です。

そして、私、それだけ待てる年齢になりました。

これは『老い』をテーマにした小説です。

読んでいると、なんだか解らないけれど、涙が溢れてきます。

これは桃子さんの物語ではありますが、著者若竹さんの物語でもあり、読んでいる私・チエちゃんの物語でもあるし、貴女の物語でもあると思います。

私も、桃子さんのような境地を得ることができるのでしょうか?

ひとつだけ、最近思うことがあります。

それは、子どもの頃や若い頃には『死』がとてつもなく怖かったけれど、今はそうでもないということ。

たぶん、子どもを産み育てたことで、一つの役目を果たしたことがインプットされたからじゃないかと思っています。

それから、父を看取ったことも大きいと思います。

老いの先の死は、生から解放されて楽になるのだと。