福島県福島市在住@チエちゃんです
2011年3月14日(月) 震災4日目
13時30分 職場に戻る。
すると、女子社員達がスーパーで買い物してきたと、商品でいっぱいに膨れたレジ袋を下げて帰ってきた所だった。
「チエさんも、行って来なよ。たくさんあったよ。お刺身も、お肉もあったから。」
ええ~、しまった! もう、休憩時間は終わりだ。
そこへ、女性の上司がやって来て、
「いいから、これからいっしょに買い出しに行こう」
感謝した。
昨日13日に並んだ所とは、また別の小さなスーパーマーケットだった。
他より品質が落ちるので、普段、私はまったく利用することがなかった。
行ってみると、それほど行列ができていない。
5分ほどで入店することができた。
驚いた。たくさんの商品が並んでいたからだ。
大手スーパーが店を閉めている中で、営業を続けてくれることが有難い。
すべての在庫を放出しているのだと思った。
もち1㎏、アンパン1個、ホッケの開き1枚、豚バラ肉、大根1本、かぼちゃ半分、プチトマト、梅干し、ツナ缶2個を買う。
お刺身を買おうか迷った。もう二度と食べられないかもしない。
でも・・・、贅沢だと思ったので、止めた。
せめてもの贅沢として、カクテル缶を買った。お酒の勢いで、眠りたいと思ったからだ。
帰宅後、私は、大根と豚バラ肉で煮物を作った。
他の食材は、もったいなくて、今夜の食卓に出すことが出来なかった。
夕食後、食器を片付けながら、14日に水道が復旧するかもしれないという情報を思い出した。
蛇口をひねってみる。
ジャーと勢いよく、水が出る!
よかった。
私は急いで、お風呂を洗い、お湯を張る準備をした。
洗濯機も回した。
そうこうしているうちに、全家庭で一斉に使い出したのだろう。
水道の勢いは、チョロチョロになっていた。
私の住んでいる地区は、市内で最も早く上水道が復旧しました。
その他の地区では、20日あたりまで復旧しない所もありました。
幸運でした。
家族3人が入浴した後のお湯は、たった3日間お風呂に入れなかっただけなのに、真っ黒でした。
人工透析をした日は、本当はお風呂に入ってはいけないのですが、堪えきれずヒロシは湯船に浸かりました。
その20へ つづく