チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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塩ひとつまみ

2009年06月03日 | チエの玉手箱
スーパーに笹が並んでいると思ったら、5月28日が旧暦の端午の節句だったんですね。
子供の頃の年中行事をブログに書いてきた私ですが、最近ではこの体たらくです。
昨日、嫂から“ちまき”をもらって気が付きました。

 ちまきといえば、この辺りではきな粉をつけて食べるのが一般的です。
子供の頃、私は「きな粉」とは甘みがついて売っているものだとばかり思っていました。
 私が中学か高校の時だったと思いますが、はやりちまきを作ったからと母がきな粉に砂糖を混ぜていたのです。
「ええ~っ、きな粉って最初から甘いんじゃないの?」
「そうだよぉ。こうやって砂糖を混ぜて作るんだよ。
 ちょうどよかった、チエ、塩持ってきて!」
塩なんか何に使うのだろうと思いながら塩壷を渡すと、母は混ぜていたきな粉にひとつまみの塩を入れました。それから、味見をして、
「うん、よし、これでできた!
 塩を少し入れると、甘くなるの。餡子にも塩を入れないと甘くならないんだよ。」と教えてくれました。
少量の塩を混ぜると甘味が増すということらしい。

 塩味があることによって、甘味が引き立つというわけです。

人生においても、同じようなことが言えるのかもしれません。
塩味があるからこそ、引き立つ甘味。
生きていく上での、塩味って何だろう・・・