チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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第114話 オクラホマミキサー

2007年09月26日 | チエちゃん
 チエちゃんの通う小学校では、9月の声を聞くと、10月の運動会に向けて練習が始まります。

 全校生が校庭に集合して、期間中の最初から最後まで練習するのは入場行進のやり方でした。
先頭を歩くのは児童会長と決まっており、次は日の丸を持つ係の6人、その次には1年生から学年ごとに男子2列・女子2列の4列に並んで行進するのです。
どこが悪いのか、誰ができないのかも、よく分からないままに、ピィーッとホイッスルが鳴って、何度もやり直しをさせられたものです。

 もうひとつ、ほとんど毎日のように練習したものに全校ダンスがあります。
ダンスといっても、三波春夫のナントカ音頭に合わせて踊る盆踊り的ダンスです。

 この2つは、暑い日射しの中で、うんざりするほど練習させられたものでした。


 同じように繰り返し何度も練習したものに、フォークダンスがあります。
1・2年、3・4年、5・6年と2つの学年で1つの出し物をやるのです。
3・4年生がオクラホマミキサー、5・6年生がグスタフスコールだったように記憶しています。

 このフォークダンス、低学年の時には何のためらいもなく手を繋いで踊っていたのですが、何時の頃からか、異性を意識し始めるのか、手を繋がない子が出てきたのです。

特に高学年になると、恥ずかしがって手を繋ぐことを拒む男子が増えたのです。
みつお君や信一君、その他にも7~8人はいます。
女の子の中にも、恥ずかしそうな仕草をしている子もいたのですが、チエちゃんはなんのその、逆にぎゅっと握ると、みつお君などは振り解こうともがくので、おもしろかったのです。
パートナーチェンジで、やっと開放されたとばかりに、バシッと手を切って離れていくのでした。

 女の子と手を繋ぐことが平気になるのか、好きな子と手を繋ぐチャンスと悟るのか、それから、男子がフォークダンスをちゃんと踊ってくれるようになったのは、高校生になってからだったように思います。

どうも、男の子というものは、よくわからん!