チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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第8話 赤い靴

2006年11月09日 | チエちゃん
 赤い靴 はいてた 女の子
  異人さんに 連れられて 行っちゃった

    横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って
    異人さんに 連れられて 行っちゃった

  今では 青い目になっちゃって
  異人さんの お国に いるんだろう

    赤い靴 見るたび 考える
    異人さんに 逢うたび 考える 

チエちゃんは、野口雨情作詞のこの童謡が、なぜか好きです。
詞の内容と、どこか物悲しいメロディが郷愁を誘うからでしょうか。

 チエちゃんがまだ1~2歳の幼い頃、おばあちゃんはこの歌を子守歌代わりに、よく歌って聞かせたものでした。
すると、言葉の意味も解らないチエちゃんが、いつもメソメソと泣きました。
眠る前に、ただ むずかっただけなのかもしれませんが、

 小さい子でもわかるんだねえ

と、おばあちゃんはひとり納得していました。

赤い靴を履いてた女の子は、アメリカ(なぜかそう思い込んでいる)に行って、
幸せになったんだろうか?
お母さんと離れ離れになって淋しくはないんだろうか?

そんな想いをめぐらすチエちゃんなのでした。