終わりを、知ること。

さいきん、ある映画を観て、おもったこと。


終わりを、知ること。
いつか、終わることを、知ること。


この世界に存在するほとんどのものには、
限りなく全てに近い、ほとんどのものごとには、
かならず、終わりがやってくる。

悲観的な意味で、言っているのではないの。


いつか、終わる。
そう思って、日々を暮らしていかないといけない、って、
とてもつよく思った。

終わってしまうから、どうでもいい、のではなくて、
終わってしまうからこそ、毎日をたいせつに過ごす。
一瞬一瞬を、たいせつに過ごす。


一時期ね。
日々、一瞬一瞬を、遮二無二走り続けないといけない。
なのに、わたしは、走り続けていない。
って、考えたことがあったの。
命って有限だって分かっているのに、
なんで、もっと、がんばれないんだろうって。

毎日を、試験前日みたいに過ごせたら、
きっと、すごいひとになれるのに。なんて。

たいせつに過ごす＝毎日全力疾走、だと思っていたのね。


いまは。
たいせつに過ごす＝「いま」を感じあじわうこと、だと思うの。

２度とおとずれない、いまこの瞬間をしっかりと見つめて、
その香りや感触や彩りを感じることだと思う。


会社帰りに見上げた空の、あかるい月。
雨が降り出す直前の香り。しっとり重い、空気の感触。
友達の笑顔。楽しい声。沈んだためいき。
遠くの空に、うっすら残る、ひこうき雲。


何気ないひとときを、たいせつ、と思うこと。
毎日の時間を、慈しむこと。

がんばりどころには、精一杯、がんばること。


生きることの、わたしにとっての目的が、分かったのかもしれないな。
わたしは、すごいひと、になりたいのではなくて、
しあわせなひと、になりたいの。
わたしのなかでは、すごいこと＝しあわせなこと、では、ないの。

もちろん、これは、わたし限定。
これが、全てではないのは、当然。





だいすきな、空。
見上げている自分を、とてもしあわせだと思う。
この、空のしたにいる「いま」を、満喫しよう、と思う。

数時間後には、この空はここにはないし、
いつか、見上げるわたしもいなくなってしまうんだもの。


毎日を。
たいせつに。
過ごさないと！！ね♪