気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

悪茄子

2005-09-27 20:20:22 | つれづれ
はつ夏の湖面のごとき灰皿に煙草の尖はしづかに触るる

悪茄子の花になりたしこの夏を食べて寝てひとの歌をけなして

すでにもう大きく負けてゐるやうで風にさやげる樟の木に寄る

(栗木京子 木でありし日の 短歌10月号)

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短歌10月号の巻頭グラビア、栗木京子の写真と歌を楽しむ。
すべて手に入れたように思える彼女が「負けてゐる」というのも妙なのだが、このひとはこういう言い方をする。ポーズをとっているのだろう。

夕方、テレビを見ていて「ブログ」のことを取り上げていた。「ブログは簡単な日記」という切り口で、育児日記のようなものをつけている人を紹介していた。自分のことをあれこれ書いて、さあどうですか・・・というスタンスが人気があるようだ。写真を出して情報漏れとか、気にならないんだろうか。子供が誘拐されたら、どうするの?「自分のブログ作りに夢中だけど、親や夫の親には見て欲しくない」と言う声もあった。

私は同年代の人のブログを見て、その「普通」っぷりに感心したり、私ってダメだと思うことがしばしばある。ホントのことじゃないかもしれないのにね。
(画像は悪茄子 季節の花300のサイトからお借りしています)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
短歌10月号 (はるはたあかね)
2005-09-28 18:53:57
わたしも栗木さんの「悪茄子」の歌、すきです。

短歌10月号は小池さんの特集があって、読み応えがありました。

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再会 (かすみ)
2005-09-28 22:12:03
はるはたさん いらっしゃいませ。

短歌10月号、ざっと読みました。中川佐和子さんの文章に小池さんのブログの紹介がありますね。うふふ。

今日、府立図書館で「現代歌まくら」を借りると見覚えのあるメモが入っていて、それが私の書いたメモだったんだ。二年ほど前借りた記憶があるけど、それに再会できました。おかしなことは書いてなかったけど。ほな、またね♪
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