気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

向日葵の眼

2006-08-19 00:36:18 | つれづれ
生きの緒のすさまじきかな群れ咲ける向日葵の眼にわれはたぢろぐ

正しいと思はぬ言葉に頷けば心はるばる遠流のごとし

また一つ灯りの消えしマンションの部屋は闇にて闇にあらずや

くづれたるものの嵩とはこれほどか牡丹のはなびら両手にあまる

いつも正しいことばかり言ふ人とゐてわたしは含羞草のやうなり

(山本枝里子 向日葵の眼 雁書館)

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歌集の題名になった『向日葵の眼』は、一首目から取られたらしい。生命力の強い向日葵に見つめられるように思う作者の感性を私は理解できる。この歌集を読んで、思い出したのが道浦母都子のこの歌。「うたは慰藉 うたは解放 うたは願望(ゆめ) 寂しこの世にうたよむことも」道浦母都子・夕駅

短歌を作るとき、どんな言葉を選ぶか、どんなリズムにするか・・・考えるときの間合いに個性があらわれる。一番言いたいことを言わずに、ひと呼吸置くと言うのは、こういうことかな・・・なかなか出来ないけれど。


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3 コメント

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Unknown ()
2006-08-21 01:59:48
リクエストしといて、なかなか書き込みできなくて、すみません。



うーむ、コメントしづらいなぁ。やはり、文法間違いや不適切な字あまりがあるようで、どうしても不快に感じてしまいます。



表\題作も、「生きの緒」「群れ咲ける」という表\現に不自然さが感じられ、結句にもう少し意外性が欲しかった。



ただ、いいなと思ったものもありました。



ゆふやみの菜の花畑あかるくてどこに逃げてもわたしはわたし
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Unknown (かすみ)
2006-08-21 23:02:50
森さん こんばんは。少々、夏バテしています。やはり歌集を見ないと、なかなか全体はとらえられないのかも知れません。ネットに疲れ気味です。
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Unknown ()
2006-08-22 01:15:29
どうも、こんばんは。

読むほうも、作るほうも、表\現は難しいですよね。



夏バテには、豆腐やお粥など、胃腸の消化にいいものを食べるといいですよ。

おっと、主婦の近藤さんには、シャカに説法でしたか。
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