高みより見たるわが家のちさきこと屋根に生ひたる草のゆれをり
(竹田市 飯田博和)
梅の花さくらんぼの花満開となりて廃屋花明りする
(西予市 大和田澄男)
祈事(ねぎごと)の叶ふまではと茶を断ちて白湯(さゆ)の甘きをはじめて知りぬ
(埼玉県 小林道子)
***********************************
一首目。近所の山か丘に上ってわが家を見たのだろう。下句の「屋根に生ひたる草」がなんとものどかな雰囲気で好ましい。
二首目。人の住まなくなった廃屋だからこそ、なおさら残された木の花は明るんで見える。対比があるからだ。いずれ取り壊されるであろう家と、最後?の花を咲かせる木々のけなげさ。
三首目。白湯を飲むことなど滅多になく、願い事のために茶断ちしていると、甘味が感じられるようになった。人間の味覚は不思議だ。祈事(ねぎごと)とは美しい言葉だ。
画像は、「暖地桜桃」というさくらんぼの花。
季節の花300のサイトからお借りしています。いつもありがとうございます
(竹田市 飯田博和)
梅の花さくらんぼの花満開となりて廃屋花明りする
(西予市 大和田澄男)
祈事(ねぎごと)の叶ふまではと茶を断ちて白湯(さゆ)の甘きをはじめて知りぬ
(埼玉県 小林道子)
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一首目。近所の山か丘に上ってわが家を見たのだろう。下句の「屋根に生ひたる草」がなんとものどかな雰囲気で好ましい。
二首目。人の住まなくなった廃屋だからこそ、なおさら残された木の花は明るんで見える。対比があるからだ。いずれ取り壊されるであろう家と、最後?の花を咲かせる木々のけなげさ。
三首目。白湯を飲むことなど滅多になく、願い事のために茶断ちしていると、甘味が感じられるようになった。人間の味覚は不思議だ。祈事(ねぎごと)とは美しい言葉だ。
画像は、「暖地桜桃」というさくらんぼの花。
季節の花300のサイトからお借りしています。いつもありがとうございます
久しぶりに短歌を読んで、また「短歌人」を購読だけでもしようかなーという気持ちになりました。
追伸 「鱧と水仙」の「鱧を詠む」に一首出しました。現在、佛教大の通信制大学院で坪内先生にお世話になっております。
はじめまして。ぜひ購読してください。また気が向いたら、短歌人に戻ってください。
稔典先生のところの学生さんなのですね。きのうは鱧水の合評会で稔典さんと一緒でした。
俳句と短歌は、違いますね。作る人間のタイプも違う。稔典さんは、どこまで行っても俳句の方という感じです。
短歌人の編集人藤原龍一郎さんも俳人(藤原月彦)です。藤原さんは、やっぱり今は短歌の人でしょうね・・・