あんず飴買つてきてねと声がする姉の命日すずかぜが吹く
(高田流子)
絵葉書のことば滲みて届きたり整理のつかぬ思ひのやうに
(宇田川寛之)
炎帝が没するまであと一時間 のうぜんかづらは花咲きやまず
(小池光)
単独のメダカ水藻に寄りゐしが二尾加へてよりよく動くなり
(蒔田さくら子)
テロリストにも革命家にもあらず桜桃のジャム甘く煮詰めて
(武下奈々子)
悪くない心地ありたり飼ひ猫がしつとりとわが足を踏みゆく
(岡田悠束)
仕事してる場合ぢやないぞ知らぬ間に八分咲きなるむすめの乳歯
(本多稜)
自打球を当てたる時の悔しさに何処か似ており怒ると言うは
(山本栄子)
ひしひしと闇が押し合うわれの部屋呑まれるまえに灯つけたり
(関谷啓子)
聞く耳を持たぬ人のその耳は次第に小さくなってゆくべし
(岩本喜代子)
***********************************
短歌人9月号同人1欄から。
台風のあと、すこしだけ涼しくなった。今夜はエアコンなしで眠れそう。
(高田流子)
絵葉書のことば滲みて届きたり整理のつかぬ思ひのやうに
(宇田川寛之)
炎帝が没するまであと一時間 のうぜんかづらは花咲きやまず
(小池光)
単独のメダカ水藻に寄りゐしが二尾加へてよりよく動くなり
(蒔田さくら子)
テロリストにも革命家にもあらず桜桃のジャム甘く煮詰めて
(武下奈々子)
悪くない心地ありたり飼ひ猫がしつとりとわが足を踏みゆく
(岡田悠束)
仕事してる場合ぢやないぞ知らぬ間に八分咲きなるむすめの乳歯
(本多稜)
自打球を当てたる時の悔しさに何処か似ており怒ると言うは
(山本栄子)
ひしひしと闇が押し合うわれの部屋呑まれるまえに灯つけたり
(関谷啓子)
聞く耳を持たぬ人のその耳は次第に小さくなってゆくべし
(岩本喜代子)
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短歌人9月号同人1欄から。
台風のあと、すこしだけ涼しくなった。今夜はエアコンなしで眠れそう。
ご紹介のお歌も、久々、まだ空調なしで拝見を。どちらのも、今朝は理屈ぬきで心地よくすっきり頭に入ってくれてうれしいです。(きっと、好きなお歌が多いのかも。)
もう少しでしょうか、そろそろ涼しくなって欲しいものですね。ありがとうございました。
最近、ブログはさぼり気味になっていました。
パソコンの前に座ると、つい余計なところを見て、時間を過ごしてしまいます。
歌もパソコンのワードで作るのですが、やはり手書きでノートに整理したり、原稿用紙に清書したりするときに、気づくことがあり、そちらも大事にしたいと思っています。