気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

短歌人2月号 2月の扉

2016-01-28 23:40:29 | 短歌人同人のうた
日高屋の野菜たつぷりタンメンを先づ野菜からいただく昼餉

結局は酒、に落ち着く日日(にちにち)のこころの傷に巻く包帯は

(斎藤寛 なんて健全なんだらう)

まろやかな無添加ヨーグルトを入れるシャンパンゴールドの冷蔵庫

みずからも病かかえているはずのひとは優しい政治を為さず

(若尾美智子 シャンパンゴールド)

<ラクトフェリンヨーグルト>食めばたらちねの母の匂いす薄曇る朝

わかみどりの細身の飛蝗に見惚れしよりわが体内に活力充ちぬ

(荒井孝子 血流)

こんな日は根菜スープを煮込むなりだいこんにんじん牛蒡れんこん

明日はあしたの風が吹くからぱんぱんとシーツたたいて大空に干す

(平林文枝 ヨガはお休み)

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短歌人2月号、2月の扉。題詠*健康法を詠む

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2 コメント

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Unknown (斎藤 寛)
2016-01-31 06:04:02
2首引いていただきありがとうございました。
「野菜たっぷりタンメン」は日高屋さんのメニュー名なので「  」を付けようかと思ったのですが、付けなくてもわかるだろう、という方に傾きました。
こういう時、迷ったら付けるというひとと、迷うぐらいの域なら付けないというひとと分かれるのではないかと思いますが、僕は後者で、なるべく言葉は「  」付けしたりせずに地に埋めたままにしたい、という気持ちがあります。
と言いながら、8首中「  」が3箇所になってしまいましたが…
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Unknown (かすみ)
2016-01-31 10:10:10
関西には日高屋がないのでしょうか。馴染みがありません。六浦と神武寺のうたも固有名詞の面白さで、載せたい歌でした。
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